科目名 | 舞台芸術と身体表現 | |
担当者 | 川島 京子 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 舞台芸術の歴史と現在 | |
授業の達成目標 | この授業では、洋の東西・ジャンルを問わず出来るだけ多くの舞台芸術に触れてもらい、その経験を通して感性を磨くこと。さらには、それを学問的に捉え直し、それぞれの歴史や特性を理解し、自分なりのアプローチで新たな発見ができることを目標にしています。 | |
今年度の授業内容 | 現在、我々がこの日本で観ることのできる舞台芸術は、オペラ劇場でやられるオペラやバレエ、また、歌舞伎や人形浄瑠璃、能、狂言といった日本の伝統芸能、さらに小劇場でやられている現代演劇やコンテンポラリーダンス、商業劇場でやられているミュージカル、宝塚など沢山のものがあります。授業ではそれぞれの表現方法の特性や、その背景にある、歴史的、文化的、政治的コンテクスト、他の芸術ジャンルとのつながりなど、皆さんのこれまでの知識をフル活用して、広い視野からのアプローチの中で沢山の発見をしていただき、舞台芸術や身体表現への理解、さらには将来の可能性につなげていってほしいと思っています。 舞台芸術は、再現不可能な一回性の芸術です。さらに、「劇場」と「演者」、そして「観客」という3者があって成立する芸術です。つまり観客は「舞台芸術が成立する絶対条件」。この授業では、実際の舞台を観て考察することを課題にするつもりです。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 毎回、授業の最後にまとめとして5,6問の質問を設定します。翌週冒頭に答え合わせをしますので、復習しておくこと。各回約30分程度。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | この授業では、各自、実際の舞台を観に行きレポートを執筆することが課題となります。 詳細は初回授業でお話いたします。 |
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第1回 | イントロダクション(本講義の目的と概要) | |
第2回 | 舞台芸術の誕生と本質 ディオニソス崇拝とギリシャ悲劇 | |
第3回 | 西洋の身体と日本の身体 | |
第4回 | ジャンル研究①西洋演劇 シェ―クスピアの世界 | |
第5回 | ジャンル研究②オペラ オペラの歴史と現代性 | |
第6回 | ジャンル研究③バレエ バレエの特権的身体と作品 | |
第7回 | ジャンル研究④日本の伝統芸能 能楽の世界 | |
第8回 | ジャンル研究⑤日本の伝統芸能 歌舞伎の世界 | |
第9回 | ジャンル研究⑥ミュージカル ブロードウエイとウエストエンド | |
第10回 | 宝塚と日本 宝塚歌劇の歴史と特徴 | |
第11回 | アニメの舞台化 2.5次元ミュージカルの可能性 | |
第12回 | 日本の現代演劇とミュージカル | |
第13回 | 芸術と非芸術 商業主義と芸術性の間の多様性 | |
第14回 | 半期学習内容のまとめ、確認テスト | |
授業の運営方法 | 映像を使用した講義 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 授業前後、MicrosoftTeams、メールなど。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 25% | 実際の舞台を鑑賞してのレポート。独自のテーマ、アプローチで考察し、興味深い結論を導き出せているか。 |
授業参加 | 50% | 授業参加への積極性、課題の提出。 |
その他 | 25% | 第14回目の授業中に到達度を測る確認テストを実施。 |
参考文献 | ボナヴェントゥーラ・ルペルティ編著『日本の舞台芸術における身体 : 死と生、人形と人工体』、晃洋書房、2019年、ISBN:9784771031685 佐和田敬司、冬木ひろみ、丸本隆、藤井慎太郎、八木斉子編 『演劇学のキーワーズ』、ぺりかん社、2007年、ISBN: 978-4831511713 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】 |