[戻る]
科目名人文学演習IA
担当者笹島 雅彦
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数1単位
授業の方法演習
授業題目国際情勢分析


授業の達成目標国際情勢を分析するうえでの基本的アプローチを学び、様々な現象の理論的背景、歴史的背景を説明できる。新聞の国際面で報道される国際問題の因果関係を把握し、読み解く力を発揮できるようにする。



論文作成などの学術活動に際して必要な研究倫理を身につける。
今年度の授業内容国際政治学の基礎的な理論をまず、理解する。そのうえで、グローバリゼーションに伴う様々な課題と解決方法について討論を重ねる。
また、今後の国際秩序のあり方について、現実の国際情勢を直視しながら議論していく。今年度のテーマは、「米大統領選」と「ロシアによるウクライナ侵略」「イスラエル・ガザ紛争」に焦点を当てていく。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について指定された文献を熟読し、発表担当者はレジュメにまとめておく。
また、国際ニュースの担当者は、1週間の出来事の中から重要と思われるニュース報道をレジュメにまとめて紹介する準備を行う。

合計14時間
合計15時間
自習に関する一般的な指示事項新聞を毎日熟読し、国際ニュースの流れをつかむ。

第1回導入説明とガイダンス
第2回天安門事件と対中支援
第3回中国警戒論の胎動と対中関与政策
第4回ブッシュ政権における検討
第5回台頭する中国とオバマ政権

第6回急速に高まる中国への警戒

第7回台湾を見つめる視線
第8回トランプ政権と中国
第9回対中関与政策の否定
第10回米台関係の強化
第11回アメリカの中の中国
第12回米中対立を見つめる世界

第13回新冷戦の行方
第14回米大統領選挙の分析
授業の運営方法授業の冒頭、担当者が1週間の国際ニュースの中から最重要事項を報告する。参加者はそれぞれのスクラップブックを元に、討論に参加する。講読では、国際政治学の基本的理論がどこまで現実に当てはまるのか、検証を試みながらアプローチの視座を考える。そのうえで、各学生が関心のあるテーマについて、調査を行い、独自の視点から発表する。調査方法は事前の授業時間内に助言する。その後、全員で討論・質疑応答を行う。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法ウエブ会議システムMicrosoft-teams上、各学生それぞれの「クラスノートブック」欄を用い、毎回の授業終了時に「リアクション・ペーパー」を投稿する。「リアクション・ペーパー」に質問は書かないこと。質問は授業時間内に直接、質問することが原則。「リアクション・ペーパー」には、指示に基づくそれぞれの意見を書きこむこと。教員はそれに対し、赤ペンで講評、添削を行う。レポート提出の場合も同様である。
場合によっては、チームズのチャット機能や、ポータル上の「掲示板」「Q&A」「メール」機能を利用する場合もある。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0%
小論文・レポート 30%
授業参加 70%
テキスト ジョセフ・ナイ著「国際紛争ー理論と歴史(原書第10版)」(有斐閣)2500円。ISBN978-4-641-14917-5
リチャード・ハース著「The World 世界のしくみ」(日本経済新聞出版、2021年)2420円、ISBN978-4-532-1771-6
佐橋亮著「米中対立」(中公新書、2021年)940円、ISBN978-4-12-102650-7
細谷雄一著「国際秩序」(中公新書、2012年)880円、ISBN97-4-12-102190-8
高坂正堯「国際政治」(中公新書、1966年)



参考文献 川上高司・石澤靖治編「トランプ後の世界秩序」(東洋経済新報社、2017年)のうち、笹島雅彦著「第2章日中関係【政治】」
学生の問題意識に合わせ、適宜、助言する。

その他、履修生への注意事項 校外指導出張または校外見学・授業を行う場合がある。
(授業形態)
 教室参加を原則とする。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】
実務経験の概要 35年間に及ぶ新聞記者生活。政治部、国際部などに所属し、北京特派員として中国の暗部を探るなど、ジャーナリズムの最前線で働いてきた。

実務経験と授業科目との関連性 政治、外交、安全保障にかかわる豊富な現場体験をもとに、理論と現実の相違点を実証的にわかりやすく分析する。単なる教科書的な理論の紹介ではなく、深く現実政治の動向を見据えながら、ダイナミックに国際事象に切り込んでいく。