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科目名工芸実習D(土)
担当者田中 隆史
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数1単位
授業の方法実習
授業題目理想の食事のための器の制作
授業の達成目標やきものについての知識や技能についての基本を学習する。陶器の制作を通して、粘土の性質、造形、加工法などを学ぶ。  
達成目標                                                                            
1.   陶芸の材料となる粘土を使い基本的な技術や知識を身につける。(知識・理解)
2.過去の陶芸を学び制作への関心・意欲を高め表現活動に向き合うことができる。(関心・意欲・態度)
3.陶芸分野の教育において、実践的な学びについての考えを深め、指導上の留意点を意識することができる。(思考)
4.素材を加工する道具や工具の扱いを学び怪我の防止に役立てる。
5.知識・技術等の基本をもとに自分なりの表現、計画的な表現など主題や技法、様式を考え制作することができる。(技能・表現)

今年度の授業内容てびねりを中心とした技法を用い、各自のテーマに沿った器を考案し制作していきます。生活の中で培われた器の様式を掘り下げ、陶芸制作を通して、用途や機能を備えた器について学習します。具体的には陶土、釉薬、絵具の性質を理解し生活で使われる器を制作します。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について普段の生活で使われている器の機能(持ちやすさ、大きさ)について調べておいてください。
授業毎に制作した造形(口作り・高台・取手)について考察・分析をして次回の提案のアイデアを作る。(2h)
取材(喫茶店・器屋・料理屋)に行ったときに使われる器を分析(2h)
料理に関しての雑誌・SNSを調べ器の形・色・大きさの分析(2h)
陶芸作家のSNSを調べ器の形・色・大きさの分析(1.5h)
合計7.5時間
自習に関する一般的な指示事項食に関係する事(テーブルウェア−、料理など)資料を積極的に集めてください。
第1回オリエンテーション、 てびねりデモスト、課題案の制作
第2回食器演習1 てびねり制作により飯碗を作ります。
第3回食器演習2 てびねり制作により小鉢を作ります。
第4回食器演習3 削り制作により飯碗を作ります。
第5回食器演習4 削り制作により小鉢を作ります。食器演習1の素焼きを行います。
第6回食器演習5 板つくり制作によりプレート皿を作ります。
第7回食器演習6 板つくりの削りに制作によりプレート皿を作ります。
第8回食器演習7 てびねり制作によりマグカップ、スープカップを作ります。
第9回食器演習8 削り制作によりマグカップ、スープカップを作ります。
第10回食器演習9 てびねり制作により深鉢、茶器を作ります。
第11回食食器演習10 削り制作により深鉢、茶器を作ります。素薬窯詰め
第12回素焼き窯出し、食器演習1〜10の下絵付けを行います。
第13回食器演習1〜10釉薬掛け、窯詰め、本焼きを行います。
第14回出来上がった作品のプレゼンボード制作し、講評会を行います。
授業の運営方法実習形式の授業です。次の点に留意し学習を進めます。(1)素材の性質を理解し制作すること。(2)道具の扱いが適切にできること。(3)各自の進度に合わせて制作すること。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法実習毎に本日の取り組みを発表し、その作品に対して講師がコメントします。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
授業参加 30% 積極的・協力的な授業態度を総合的に評価します
その他 70% 課題作品の提出。素材の特性を活かす、完成度、独自の創意工夫を観点として評価します
テキスト 資料は適宜配布します。
参考文献 炎芸術・つくる陶磁郎
その他、履修生への注意事項 エプロンを持参するか、汚れてもよい服装で受講してください。実習材料費:2500円(粘土、絵の具、補填材)スケッチブック、鉛筆(HB〜3B)、消しゴム、カッターナイフを毎回持参して下さい。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】
実務経験の概要 アーティストとしてギャラリー・デパートを中心に陶芸作品を発表しています。第10回現代茶陶展 優秀賞及び作品収蔵。アメリカ合衆国・フィラデルフィア美術館・ニューアーク美術館に作品収蔵。日本陶磁芸術教育学会所属
実務経験と授業科目との関連性 これまで培った造形技術を学生に伝えます。その技術で美術教育、デザイン、美術の仕事に応用出来るスキルを養成します。