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科目名彫刻実習C(テラコッタ)
担当者田中 隆史
開講期2025年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数1単位
授業の方法実習
授業形態対面(全回対面)
オンライン実施回
全回対面
授業題目粘土による「服」の模刻
授業の到達目標対象を観察し本質を見抜く力を目標に基礎的なデッサン力と教職に必要な知識・技能を養成する 。  
目標を達成すため以下の項目を目的にする。                                                                            
1.彫刻の材料となる素材(水粘土)を使い基本的な技術や知識を身につける。(知識・理解)
2.過去の彫刻を学び制作への関心・意欲を高め表現活動に向き合うことができる。(関心・意欲・態度)
3.彫刻分野の教育において、実践的な学びについての考えを深め、指導上の留意点を意識することができる。(思考)
4.材料を加工する道具や工具の扱いを学び怪我の防止に役立てる。
5.知識・技術等の基本をもとに自分なりの表現、計画的な表現など主題や技法、様式を考え制作することができる。(技能・表現)
 6 .  彫刻の良さについて考え説明することができる。

今年度の授業内容テラコッタは、粘土で形をつくり、その後低温(800度)で焼成し形を定着させる技法です。焼成によって色合いや、肌合いの変化を体験し、その後に手を加え表現方法を追求します。この受業では服を模刻しテラコッタの技術を用い対象に迫まっていきます。
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について授業毎に課題に関する注意事項を伝えます。これを復習して授業に臨んでください。 1回平均約45分
自習に関する一般的な指示事項物(自然物、人工物を含む)の成り立ちや構造をよく観察し、日頃からのスケッチを心がけてください。
授業の特徴(アクティブラーニング)その他
第1回オリエンテーション、 課題説明 、服のスケッチ
第2回粘土による作り方説明、粘土練り
第3回粘土による制作1(服本体土台制作)
第4回粘土による制作2(服の右側面部分制作)
第5回粘土による制作3(服の左側面部分制作)
第6回粘土による制作4(服の表面制作)
第7回粘土による制作5(服の裏面制作)
第8回粘土による制作6(服の細部表面制作)
第9回粘土による制作7(服の細部部品制作)
第10回本体乾燥後、素焼き窯詰め、彩色の準備
第11回窯出し、本体の修正(テラコッタ粘土を焼成すると本体にひび割れや部分欠損が多く見られます。その箇所をパテや石膏により修正します)
第12回色仕上げ1(本体下地塗り)素焼きされた作品の表面に彩色前の下地を作っていきます。
第13回色仕上げ2(本体仕上げ塗り)12回目で下地を施した作品に彩色を加えていきます。
第14回表面加、作品提出、作品講評
授業の運営方法実習形式の授業です。次の点に留意し学習を進めます。(1)対象をよく観察し、素材の性質を理解し制作すること。
(2)道具の扱いが適切にできること。(3)各自の進度に合わせて制作すること。

遠隔での授業実施について:感染症の状況によっては遠隔にて授業を行うこともあります。その場合ポータルの課題管理に課題資料を添付します。その資料を参考に課題を行って下さい。出来上がった作品を指定した期日までにポータルにデータで提出して下さい。出席は指定した期日に提出があった場合に出席とします。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法提出された課題毎に講評を行います。講評は合同形式で行い模刻のポイントを説明していきます。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
授業参加 30% 積極的・協力的な授業態度を総合的に評価します
その他 70% 課題作品と提出。素材の特性を活かす、完成度、独自の創意工夫を観点として評価します
テキスト 資料は適宜配布します。
参考文献 ミケランジェロ、ドナテッロ、上原三千代 の作品を調べておいてください。
その他、履修生への注意事項 エプロンを持参するか、汚れてもよい服装で受講してください。実習材料費:2500円(粘土、絵の具、補填材)スケッチブック、鉛筆(HB〜3B)、消しゴム、カッターナイフを毎回持参して下さい。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】
実務経験の概要 アーティストとしてギャラリー・デパートを中心に陶芸作品を発表しています。第10回現代茶陶展 優秀賞及び作品収蔵。アメリカ合衆国・フィラデルフィア美術館・ニューアーク美術館に作品収蔵。日本陶磁芸術教育学会所属
実務経験と授業科目との関連性 これまで培った造形技術を学生に伝えます。その技術で美術教育、デザイン、美術の仕事に応用出来るスキルを養成します。