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科目名書道実習C(篆書・篆刻)
担当者横田 恭三
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数1単位
授業の方法実習
授業題目篆書の筆法と篆刻技法の探究
授業の達成目標篆書は、五つの書体の中でもっとも古い書体である。現代社会では用途は少ないが、印章や、ときには装飾的な分野に使用される場合がある。優れた篆書古典をもとに篆書の歴史とその造形美を学び、幅広い表現力を身につけられるようになる。それをもとに篆刻の技法を学び、姓名印や雅号印などの印を刻すことができるようになる。
今年度の授業内容篆書と一口にいってもその範囲はかなり広い。殷周の甲骨文や金文から秦代の小篆までを総称していう場合が多い。まずは篆書の基本線から学び、大篆・小篆を学びながら作品を制作する。のち、篆書の基礎をもとに印を刻し、書作品に押印する。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について各回で取り上げる作品や課題について下調べをしてから、授業内の制作に取り組むこと。予習・復習2時間。 合計7.5時間
自習に関する一般的な指示事項各自自宅や空き時間を利用して古典の臨書等に親しむこと。
第1回授業内容の説明(印の鑑賞を含む)と篆書篆刻の歴史
第2回篆書の基本を学ぶ(小筆を用いて大篆・小篆の構造を知る)
第3回篆書の基本を学ぶ(大筆による表現、本提出)
第4回篆書の学習(石鼓文・呉昌碩の臨書を学ぶ1)
第5回篆書の学習(石鼓文・呉昌碩の臨書を学ぶ2、清書、本提出)
第6回篆刻の歴史と基本(印材・印刀・印床・印泥・印矩の使い方)、印刀で彫ってみる
第7回「賀正」を朱文・白文で制作1(試し刻)
第8回「賀正」印を制作・提出
第9回姓名印・雅号印の制作1(印稿作成)
第10回姓名印・雅号印の制作2(布字)
第11回姓名印の制作(練習台を使って練習、のち白文印を刻す)  ミニレポートについて
第12回雅号印の制作(練習台を使って刻し方の練習)
第13回雅号印の制作(朱文印の刻し方に従って大胆に刻す)
第14回印譜制作(印箋に押印したものを集め、印譜を作る)
授業の運営方法優れた篆書の古典を鑑賞し、基礎的な用筆法を学んだとあと、主要な古典を選んで臨書する。用筆法や運筆法に習熟したら、やや大きめの用紙に制作する。後半の「篆刻」では印を3顆制作し、篆書作品に押印する。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法篆書:毎回提出された作品(仮提出を含む)を添削し、教員が講評を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% なし
小論文・レポート 20% 篆書・篆刻に関するミニレポートの完成度
授業参加 20% 制作に取り組む姿勢と受講の態度を見る
その他 60% 2週に1度の割合で提出した篆書作品、および制作した3種類の刻印の完成度
テキスト プリント配布
参考文献 『書道講座・篆書』 『書道講座・篆刻』 西川寧編 (二玄社)
『書の古典と理論』/全国大学書道学会編/光村図書出版/2013年3月/2、000円+税
その他、履修生への注意事項 篆刻に必要な用具はすべて大学で準備したものを使用するので、通常の書道用具のみ持参すること。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】