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科目名創作ライティング演習E(評論・随筆)
担当者林 浩平
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数1単位
授業の方法演習
授業題目エッセイ(随筆)や文芸評論を書くための文章力を鍛錬する。
授業の達成目標日本語の散文を用いてのエッセイ(随筆)や紀行文、文芸評論の文章を綴る力を鍛錬するために、課題を設けて、それに沿った作文を行ない、担当教員の添削指導などを受ける。この授業を通して、文章表現力を磨き、それぞれが自らの「文体」を獲得することを目指す。
今年度の授業内容まずお手本となるエッセイ、紀行文、文芸評論などの分野の「名文」を熟読する。さらに作家の丸谷才一の『文章読本』を参考書として、そこで展開される名文が書ける秘訣を学習する。そのうえで提示された課題に沿って、エッセイや評論の文章を受講生が執筆、演習内で発表して、指導を受ける。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について丸谷才一の『文章読本』を通読し、そこに示される名文の書き手たちの作品にも触れておく。たくさんの「名文」を熟読することが重要なので、長い時間をかけて「読む」経験を重ねるように。 合計15時間
自習に関する一般的な指示事項丸谷才一『文章読本』で推奨される作家の作品や、授業のなかで担当教員が挙げる読書推薦リストに沿って、エッセイや文芸評論の文章を多読すること。
第1回文章表現を行なううえでの重要事項をまとめて解説する。
第2回「名文を読む」(1)として、小池昌代らのエッセイを演習時間内で熟読する。
第3回「名文を読む」(2)として、堀江敏幸らの文章を演習時間内で熟読する。
第4回丸谷才一『文章読本』を学ぶ。一回め。
第5回丸谷才一『文章読本』を学ぶ。二回め。
第6回受講生の書いた文章(一回め)を発表、批評と指導を受ける。
第7回「名文を読む」(3)として、蜂飼耳らの文章を演習時間内で熟読する。
第8回丸谷才一『文章読本』を学ぶ。三回め。
第9回受講生の書いた文章(二回め)を発表、批評と指導を受ける。
第10回「名文を読む」(4)として、安東次男、白洲正子らの文章を演習時間内で熟読する。
第11回「名文を読む」(5)として、大岡信らの文章を演習時間内で熟読する。
第12回「名文を読む」(6)として、諸氏の書いた文章を演習時間内で熟読する。
第13回「名文を読む」(7)として、石川淳らの文章を演習時間内で熟読する。
第14回受講生の書いた文章(三回め)を発表、批評と指導を受ける。
授業の運営方法配布される教材プリントを使ってエッセイの名文を教室で熟読し、さらに丸谷才一『文章読本』を学ぶ。そのうえで、提示された課題に沿ってエッセイや文芸評論の文章を書いて提出、発表し、それに対しての指導を受ける。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法演習の場で朗読した自分の文章について、指導教員による評価を受ける。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない。
小論文・レポート 70% 3回のエッセイ作品の提出
授業参加 30% 受講態度の熱意などを評価
テキスト 丸谷才一『文章読本』(中公文庫)
その他、履修生への注意事項 プロフェッショナルな物書きには、その人ならではの、文章のスタイル(文体)があります。様々な文章に接して、書き手の持つ文体というものを意識してみよう。受講生諸君も、自分なりの文体を獲得できるように努めよう。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】