科目名 | 創作ライティング演習D(俳句) | |
担当者 | 三栖 隆介 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 1単位 | |
授業の方法 | 演習 | |
授業題目 | 俳句創作を学ぶ | |
授業の達成目標 | 近年、テレビ番組「プレバト」や俳句甲子園により、芸能人や若い世代の間で、俳句が伝統文芸でありながら、清新な表現手段として注目を集めている。が、新たに俳句を始めたい場合、どこから手を付けていいか、分からない学生も多かろう。そこでこの授業では、 (1)俳句の基本的約束事を学び、季語等の、伝統的言語認識を理解できるようにする。 (2)加えて、発想を飛躍させ、散文や現代史に劣らぬ、俳句を通じての青春の自己表現を達成できるようにする。 以上の2点を達成目標とする。 |
|
今年度の授業内容 | 先ず担当者から、江戸時代からの俳句の歴史的意義について講義を行う。次に、季語に対する理解を深めた上で、俳句の種々の「型」の習得を目指す。ただ、授業・評価の中心は、各項目における実作を当面の目標とはするが、最終的には、型を超越した、自由自在な俳句表現の達成を目指したい。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 俳句は、授業前日に慌てて考えればよい、というものではない。極論すれば、睡眠時間以外は全て、創作のためのアンテナを張り巡らせる事が必要。とは言え、授業である以上、以下の点は最低でも消化しておきたい。 (1)句会前日に1時間程度時間を確保する。 (2)前週に与えられたテーマにそった句を、メモ等に筆記する。 (3)筆記した句を繰り返し見直し、より良い表現を求め推敲を重ねる。 |
合計15時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 前述のように、実作においては、授業以外の日常の努力の方がはるかに重要。自然の変化・動植物への注目・人間観察等、日頃から句作に神経を張り巡らせるようでありたい。 | |
第1回 | 俳句概説(歴史的変遷・季語の重要性・現代的意義) | |
第2回 | 切字「や」を上五に用いた俳句概説 | |
第3回 | 句会(切字「や」を上五に用いた俳句) | |
第4回 | 切字「や」を中七に用いた俳句概説 | |
第5回 | 句会(切字「や」を中七に用いた俳句) | |
第6回 | 切字「かな」を用いた俳句概説 | |
第7回 | 句会(切字「かな」を用いた俳句) | |
第8回 | 切字「けり」を用いた俳句概説 | |
第9回 | 句会(切字「けり」を用いた俳句) | |
第10回 | 「をり」「たり」「なり」を用いた俳句概説 | |
第11回 | 句会(「をり」「たり」「なり」を用いた俳句) | |
第12回 | 切字を用いない「切れ」のある俳句概説 | |
第13回 | 句会(切字を用いない「切れ」のある俳句) | |
第14回 | 最終句会(学習済の、何らかの切れを用いた句で、当日題) | |
授業の運営方法 | 先ず、担当者より各種の俳句の型の概説を行い、翌週、その型に沿った俳句を提出してもらい、実際の句会形式で批評・添削指導を行う。慣れてきたら、出席者にも批評を求める予定。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 句会における講評が、即ちフィードバック。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 0% | 実施しない |
授業参加 | 10% | 授業作品の提出により評価 |
その他 | 90% | 句会時の作品内容に重点を置いて評価 |
テキスト | 特にないが、歳時記の携帯が望ましい。具体的には授業時に指示。 |
参考文献 | 必須ではないが、藤田湘子著『20週俳句入門』(角川学芸ブックス)の通読・実践が望ましい。 |
その他、履修生への注意事項 | 句会時の欠席は、実質試験の欠席に等しいので、特にないように。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |