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科目名創作ライティング演習B(シナリオ)
担当者小林 雄次
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数1単位
授業の方法演習
授業題目シナリオ創作入門 〜映像シナリオの発想法〜
授業の達成目標完成尺15分の映像作品のシナリオを1人1作、完成させます。それを通して……
①「柱」「ト書き」「セリフ」などの役割を理解し、映像シナリオを執筆できるようになる。
②シナリオに必須の「葛藤」とは何かを理解し、ドラマチックな「キャラクター」「構成」を発想できるようになる。
③映像シナリオと、小説・漫画の表現の違いを理解できるようになる。
④他の受講生の執筆したシナリオを、分析・批評できるようになる。
今年度の授業内容

実写ドラマのシナリオ、アニメのシナリオ、いずれかを選んで、執筆に取り組んでいただきます。
さまざまな映像作品のシナリオ分析を通して、ログライン・キャラクター・葛藤・構成・セリフへの理解を深めます。
シナリオの基礎や発想力を養うトレーニングや即興ワークも行うので、積極的に授業に参加して、シナリオの発想力を養ってください。
完成したシナリオは、全て授業のnoteに公開・発表します。

【noteについて】
この授業のnote更新係を募集します。作業内容は……①授業レポートを書くこと ②グループのリーダーになって、同じグループの受講生のシナリオの提出状況・誤字脱字を確認すること ③年度末にnoteにシナリオをアップすること、以上です。
4名程度募集します。希望者は初回授業で名乗り出てください。毎回出席し、シナリオ課題を締め切り通りに提出できる自信がある方が担当してください。この授業のnoteのリンクを、下記「関連ページ」の項目に貼りました。

【初回授業までの事前準備】
受講者は初回授業までに『3年でプロになれる脚本術』(尾崎将也 河出書房新社)を全文読んで来てください。

また、映像シナリオを読んだことがない受講生は、この授業のnoteに掲載されている過去の課題シナリオに目を通して来てください。(推奨作品=2022年度『今日もあそこで』作・ケイ) または、出版されている映画・ドラマ・アニメのシナリオ集をどれか1冊読んで来てください。


【注意事項】
これまでの実施状況を踏まえ、積極性のある受講生が大勢集まることを想定して授業計画を立てています。出席や締め切りを守ることに自信がない学生は、受講をご遠慮ください。また、積極性のある受講生が多い場合、成績の判断基準が厳しくなります。ご承知おきください。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について課題のシナリオの提出は必須です。
①「企画・プロット」②「シナリオ第1稿」③「シナリオ第2稿」④「シナリオ決定稿」「執筆意図・あらすじ」「note掲載時の見出し画像」を執筆・作成するための時間を確保してください。
シラバス通りに授業を進めるため、上記の課題提出と締め切りを厳守するよう、ご協力をお願いします。締め切りに遅れると、授業についていけなくなります。
合計15時間
自習に関する一般的な指示事項映画・ドラマ・アニメのシナリオ集が刊行されているので、シナリオを読む習慣をつけてください。
また、さまざまな名作映画・ドラマ・アニメに触れ、その構成・キャラクター・セリフなどをインプットすることが、シナリオの上達の第一歩となります。
下記「テキスト」と「参考文献」で挙げているシナリオの入門書を読んで、理解を深めてください。
第1回9月26日【ガイダンス・講義】
課題シナリオのテーマの発表、参考シナリオの解説
映像シナリオとは? 小説や漫画と何が違うのか?

【課題スケジュール】
事前に『3年でプロになれる脚本術』(尾崎将也 河出書房新社)を全文読んで来てください。
第2回10月3日【講義とワーク】
「柱」「ト書き」「セリフ」の役割、ログラインについて
ログライン、企画・プロットの書き方について(前編)

【課題スケジュール】
企画・プロットのフォーマット配布(ポータルにて)
第3回1010日【講義とワーク】
企画・プロットの書き方について(後編)
メインプロット・サブプロットについて
第4回10月17日【講義とワーク】
シャレードとは?〜映像的シナリオ表現を極める〜

【課題スケジュール】
企画・プロットの提出締め切り
第5回10月31日【講評】
企画・プロットの講評①

【課題スケジュール】
講評を受けた受講生から、シナリオ第1稿に取り掛かる
第6回11月7日【講評・講義】
企画・プロットの講評②
ドラマの「葛藤」を深める〜感情のすれ違い〜

【課題スケジュール】
講評を受けた受講生から、シナリオ第1稿に取り掛かる
第7回

11月14日【講義とワーク】
ハリウッド映画に学ぶ構成


【課題スケジュール】
シナリオ第1稿の提出締め切り
第8回11月21日【講義とワーク】
ハリウッド映画から学ぶストーリーの10のジャンル
第9回11月28日【講評】
シナリオ第1稿の講評①

【課題スケジュール】
講評を受けた受講生から、シナリオ第2稿に取り掛かる
第10回12月5日【講評】
シナリオ第1稿の講評②

【課題スケジュール】
講評を受けた受講生から、シナリオ第2稿に取り掛かる
第11回1212日【講評】
シナリオ第1稿の講評③

【課題スケジュール】
講評を受けた受講生から、シナリオ第2稿に取り掛かる
第12回1219日【講評】
シナリオ第2稿の講評(希望者のみ)

【課題スケジュール】
講評を受けた受講生から、シナリオ決定稿に取り掛かる
第13回1月9日【講義】
キッズアニメの企画とアニメビジネス〜「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」と「プリキュア」をもとに〜
第14回1月16日【まとめ】
受講生からの質問・リクエストに答える
卒業後の進路相談、フリーランスの仕事の実態・文筆業の実態についての解説・アドバイス

【課題スケジュール】
シナリオ決定稿(執筆意図・あらすじ・note掲載時の見出し画像)の提出締め切り
授業の運営方法

初回の授業で、課題シナリオのテーマを発表します。
以後、各自執筆に取り掛かっていただき、①「企画・プロット」②「シナリオ第1稿」③「シナリオ第2稿」④「シナリオ決定稿」「執筆意図・あらすじ」「note掲載時の見出し画像」を、締め切りに沿って提出していただきます。
提出した作品は、授業内でプレゼンし、講評を受け、次のステップへ進んでいただきます。
授業内で、シナリオのアイディアや感想・批評など、文章を書いてポータルに提出していただくことがあります。ノートパソコンやタブレットなど、文章を執筆できる準備を整えて受講してください。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法提出課題(企画・プロット・シナリオ)は、授業内で作者の意図をヒアリングしながら1人ずつ講評します。作品は提出して終わりではなく、授業内で創作の意図を発表し、講評を受けて、修正稿を提出して、初めて課題完了となります。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しません。
小論文・レポート 50% 課題(シナリオ)の提出の有無、締切を守っているか、その完成度、文字数は十分か、修正稿を提出したか
授業参加 50% 授業の出席率、授業内の即興ワークの成果・参加姿勢、相互批評への参加の熱意
テキスト 「3年でプロになれる脚本術」(尾崎将也 河出書房新社)
初回授業までに必ず全文読んで来てください。

授業で使用する投影資料を、授業後にポータルにアップする予定です。
その他、プリントがある場合は、適宜配布します。
参考文献 「SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術」(ブレイク・スナイダー フィルムアート社)
「スクリプトドクターの脚本教室・初級編」(三宅隆太 新書館)
「月刊シナリオ」(映人社)/「月刊ドラマ」(映人社)……最新の映画・ドラマのシナリオが読めます。
その他、適宜、授業内で紹介します。
関連ページ ●講師プロフィール
https://note.com/kobayuji/n/nb407ab5a4f1c
●講師がオーナーを務めるオンラインサロン【シナリオランド 〜エンターテイメントを創造する〜】
https://lounge.dmm.com/detail/445/
●創作ライティング演習B(シナリオ)のnote
https://note.com/atomi_writing
※これまでの授業レポート、受講生のシナリオを読むことができます。シナリオの書式の参考にしてください。
その他、履修生への注意事項 【必ず読んでから受講してください】
①出席と課題、いずれも平等に重視します。欠席したり、課題を提出しなかったりすると、授業や講評についていけなくなる可能性があるので、ご注意ください。
②シナリオを書くこと、物語を作ることに対してモチベーションの高い学生の受講を歓迎します。
③シナリオは、書き上げるのも、推敲するのも、読むのも、時間を要します。その時間を確保して受講してください。
④受講人数に応じて、課題の提出締め切りの日、講評スケジュールは、変更になる可能性があります。
⑤出欠は毎回確認します。遅刻厳禁。
⑥授業内課題の提出によって、出欠を確認することがあります。出席に際して、ノートパソコンやタブレットなど、文章を執筆できる準備を整えて受講してください。
⑦課題作品は、手書きではなく、Wordにてポータルに提出してください。
⑧授業内の講評の際、提出課題は紙でプリント・配布しません。必要な人は各自印刷するか、ノートパソコンやタブレットを利用してください。
⑨受講生の知りたいこと・学びたいことを取り入れます。積極的に質問してください。
⑩映像業界、エンタメ業界、文筆業、クリエイターを目指す学生には、キャリアに関してアドバイスします。希望者は質問してください。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】
実務経験の概要 脚本家、小説家、劇作家、漫画原作者など、物語全般の創作者として活動中。
小説家として、星新一・選ショートショートコンテスト入選によりデビュー。
脚本家として、『ウルトラマン』『プリキュア』『セーラームーン』『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』等を執筆。
日本放送作家協会常務理事。日本大学芸術学部映画学科非常勤講師。東京作家大学講師。
実務経験と授業科目との関連性

現役脚本家・小説家としての20年以上の経験、講師としての10年以上の経験を活かして、課題作品への講評を行います。
特に、アニメ脚本・シリーズ構成・エンタメ作品に関わってきたキャリアを踏まえて、実践的に講義します。