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科目名創作ライティング演習A(物語)
担当者小林 雄次
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数1単位
授業の方法演習
授業題目物語創作入門 〜ショートショートの発想法〜
授業の達成目標ショートショート=超短編小説(3000字〜5000字以上)を執筆・合評します。それを通して……
①発想力の羽を広げ、世界に1つだけの物語を完成させられるようになる。
②自分の執筆した作品をプレゼンして、その魅力を多くの人に理解してもらえるようになる。
③他の受講生の執筆した作品を、客観的に分析・批評できるようになる。
④小説とそれ以外の表現(映像・演劇・漫画など)の違いを説明できるようになる。
今年度の授業内容

授業内でショートショートのアイディアを練り、発想を広げ、世界に1つだけの物語を仕上げていただきます。
完成させた作品は、グループごとに合評し、受講生全員の前で1人ずつ発表・講評の機会を設けます。
また、さまざまな小説、映像、演劇、漫画などのストーリー分析を通して、キャラクター・感情・構成・文章表現への理解を深めます。

準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について課題のショートショートの提出は必須です。
それを執筆するため、各自必要な時間を確保してください。
〆切を厳守してください。締め切りに遅れた場合、未提出の場合、文字数が規定に満たない場合、授業内で講評を受けなかった場合は、成績がつけられないのでご注意ください。
合計15時間
自習に関する一般的な指示事項さまざまな小説を読む習慣をつけて、多様な作家の発想法・視点・表現を学んでください。
また、これまでの人生や日常生活で印象に残ったこと、日々の出来事で関心を持ったことを書き留めておくことが、物語作りのスタートになります。
第1回9月26日【ガイダンス・講義とワーク】
「あなたにしか書けない物語」の書き方 〜『一億三千万人のための小説教室』(著:高橋源一郎)をもとに考える〜
第2回10月3日【講義とワーク】
ショートショートを創作する(前編)「アイディアの発想」
第3回10月10日【講義とワーク】
ショートショートを創作する(後編)「アイディア発表と執筆準備」

【課題スケジュール】
授業後、各自、ショートショート本文の執筆に取り掛かっていただきます。(10月31日締め切り)
第4回10月17日【講義とワーク】
運命・偶然・選択から考える「主人公の人生の物語」と「あなたの人生の物語」(前編)
〜「偶然」について考える〜
第5回10月31日【講義とワーク】
運命・偶然・選択から考える「主人公の人生の物語」と「あなたの人生の物語」(後編)
〜「選択」について考える〜

【課題スケジュール】
課題のショートショート(短編小説)の提出締め切り
第6回11月7日【グループ内合評会】
課題のショートショートを、グループ内で合評
発表順・「推しの作品」を決め、次回からの発表会に備える

【課題スケジュール】
同じグループの受講生のショートショートを、全て読んでくること
第7回11月14日【ショートショート発表会①】(グループA)
自作の2分間プレゼン・同じグループ内の履修生からの応援プレゼン、質疑応答、講師からの講評
第8回11月21日【ショートショート発表会②】(グループB)
自作の2分間プレゼン・同じグループ内の履修生からの応援プレゼン、質疑応答、講師からの講評
第9回11月28日【ショートショート発表会③】(グループC)
自作の2分間プレゼン・同じグループ内の履修生からの応援プレゼン、質疑応答、講師からの講評
第10回12月5日【ショートショート発表会④】(グループD)
自作の2分間プレゼン・同じグループ内の履修生からの応援プレゼン、質疑応答、講師からの講評
第11回12月12日【講義とワーク】
漫画原作・女性向けWEBコミックの企画について〜『バツイチコンシェルジュ』を題材に〜
第12回12月19日【講義とワーク】
小説表現と映像表現〜『キセキ 〜あの日のソビト〜』を題材に〜
参考作品の上映と解説
第13回1月9日【講義とワーク】
小説表現と演劇表現〜『六番目の小夜子』を題材に〜
参考作品の上映と解説
第14回1月16日【まとめ】
受講生からの質問・リクエストに答える
卒業後の進路相談、フリーランスの仕事の実態・文筆業の実態についての解説・アドバイス
授業の運営方法

授業の中で、課題のショートショートを発想するためのワーク、アイディアの発表会、本文執筆のポイントなどを解説します。
それをもとに執筆し、提出。グループ内での合評を経て、1人ずつ自作についてプレゼンしていただきます。
授業内で、作品の感想・アイディア・ショートストーリーなどを書いてポータルに提出していただくことがあります。ノートパソコンやタブレットなど、文章を執筆できる準備を整えて受講してください。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法課題のショートショートは、授業内の発表会にて、講師から1人ずつ講評を行います。授業内で講評を受けないと課題提出完了となりませんので、注意してください。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しません。
小論文・レポート 50% 課題(ショートショート)の提出の有無、締切を守っているか、その完成度、文字数は十分か
授業参加 50% 授業の出席率、授業内即興ワークの成果・参加姿勢、相互批評への参加の熱意
テキスト 授業で使用する投影資料を、授業後にポータルにアップする予定です。
その他、プリントがある場合は、適宜配布します。
参考文献 「一億三千万人のための小説教室」 (高橋源一郎 岩波新書)
「たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座」(田丸雅智 WAVE出版)
その他、適宜、授業内で紹介します。
関連ページ ●講師プロフィール
https://note.com/kobayuji/n/nb407ab5a4f1c
●講師がオーナーを務めるオンラインサロン【シナリオランド 〜エンターテイメントを創造する〜】
https://lounge.dmm.com/detail/445/
その他、履修生への注意事項 【必ず読んでから受講してください】
①出席と課題、いずれも平等に重視します。欠席したり、課題を提出しなかったりすると、授業の進行についていけなくなり、成績がつかないのでご注意ください。
②小説を書くこと、物語を作ることに対してモチベーションの高い学生の受講を歓迎します。
③受講人数に応じて、課題の提出締め切りの日、発表会のグループ数、実施スケジュールは、変更になる可能性があります。
④出欠は毎回確認します。遅刻厳禁。
⑤授業内課題の提出によって、出欠を確認することがあります。出席に際して、ノートパソコンやタブレットなど、文章を執筆できる準備を整えて受講してください。
⑥課題作品は、手書きではなく、Wordにてポータルに提出してください。
⑦授業内の講評の際、提出課題は紙でプリント・配布しません。必要な人は各自印刷するか、ノートパソコンやタブレットを利用してください。
⑧配布したプリントに、直接アイディアを書き込むワークをすることもあります。筆記用具も忘れずに持参してください。
⑨受講生の知りたいこと・学びたいことを取り入れます。積極的に質問してください。
⑩出版業界、エンタメ業界、文筆業、クリエイターを目指す学生には、キャリアに関してアドバイスします。希望者は質問してください。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】
実務経験の概要 脚本家、小説家、劇作家、漫画原作者など、物語全般の創作者として活動中。
小説家として、星新一・選ショートショートコンテスト入選によりデビュー。
脚本家として、『ウルトラマン』『プリキュア』『セーラームーン』『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』等を執筆。
日本放送作家協会常務理事。日本大学芸術学部映画学科非常勤講師。東京作家大学講師。
実務経験と授業科目との関連性 現役脚本家・小説家としての20年以上の経験、講師としての10年以上の経験を活かして、課題作品への講評を行います。
特に、短編小説・ショートショート・エンタメ作品の創作法を、これまでのキャリアを踏まえて講義します。