科目名 | 人文学特殊講義(総合文化)D | |
担当者 | 相澤 秀生 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 日本社会と人生儀礼 | |
授業の達成目標 | 人生の転機に行なわれる「人生儀礼」は、宗教と密接な関わりをもち、日本社会で伝承されてきた文化のあり方を考えていくうえで、欠かすことができない重要なテーマです。 本講義では、宗教学や民俗学などの先行研究をもとに、人生儀礼の歴史や意義などについて概要を押さえます。そのうえで、宗教を通して日本の文化のあり方を多角的に捉える視点を養うことが目的です。 人生儀礼が人びとの生活といかに結びつき、それがどのような意味をもっているのか。自分なりに説明できるようになることが目標です。 |
|
今年度の授業内容 | 社会に生きる人びとは、人生儀礼によって、成年・既婚者・死者といった区分や、そこで求められる社会的な役割を明確化してきました。 本講義では、宗教学や民俗学などの研究成果を踏まえ、人生儀礼に関する基礎的な理論を紹介します。次いで、成人式・結婚式・葬祭(冠婚葬祭)を主たるテーマとして、その歴史的展開や意義について概説します。 教員による講義後、受講生によるグループワーク(ディベート、ディスカッションなど)を適宜実施し、多様な視点を学ぶきっかけとします。 |
|
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前に教員が作成したテキストを読んで概要を押さえ、疑問に感じたことや、印象に残ったことをまとめておく。講義後、事前学習の内容も踏まえて授業を振り返り、要点を自分なりにまとめ、理解を深めておくこと。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 本講義では、コメントカードの提出やグループワークの実施します。これらは成績評価の対象です。 授業内容の理解を深め、関心を広げるため、授業テーマと関連する新聞や雑誌などの情報を日頃からクリッピングしておくことを心掛けてください。 |
|
第1回 | イントロダクション | |
第2回 | 人生儀礼とは何か | |
第3回 | 「宗教」はどのようにイメージされるのか | |
第4回 | 成人式—成人式の始まり | |
第5回 | 結婚式(1)—現代の結婚式の原型 | |
第6回 | 結婚式(2)—神前結婚式の登場 | |
第7回 | 結婚式(3)—戦後の結婚式 | |
第8回 | 絵画資料から読み解く死後の世界 | |
第9回 | 葬祭(1)—伝統的葬儀の概略 | |
第10回 | 葬祭(2)—現代的葬儀の概略 | |
第11回 | 葬祭(3)—仏教と葬祭 | |
第12回 | 墓の継承 | |
第13回 | 「理想のお墓」と家族の形態 | |
第14回 | 世界宗教と死者 授業のまとめ |
|
授業の運営方法 | 本講義では教員が作成したテキストを配布して進め、必要に応じて視聴覚資料を使用します。 受講者の関心や理解度を知るために、コメントカードの提出を求めます。 また授業で学んだ知識を主体的に活用してもらうため、口頭で意見を求めたり、グループワークを実施します。 |
|
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | コメントカードやグループワークの内容について、次回の講義の冒頭で講評を行ないます。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
授業参加 | 55% | コメントカードの提出、グループワークの参加・発表 |
定期試験 | 45% | 人生儀礼に関する基礎的な知識に関する問題。詳細は授業中に指示します。 |
テキスト | 教員が作成したテキストを配布します。 |
参考文献 | 互助会保証株式会社・一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会編『冠婚葬祭の歴史』水曜社、2014年。 |
その他、履修生への注意事項 | この授業に関する留意事項は以下の通りです。 ・初回の授業には必ず出席してください。授業の内容や進め方、成績評価の仕方などについて、受講者とともに確認や取り決めをします。 ・帽子の着用を原則として禁止します(着用が必要な場合は、理由書を提出のこと)。 ・この授業では、学生参加型の形態をとり、グループワークを実施します。グループワークが苦手な学生は注意してください。 ・重要な連絡は授業内だけでなく、ポータルからも行ないます。ポータルの確認をこまめに行なってください。 ・受講者の関心や理解同に応じて、講義スケジュールや内容を変更する場合があります。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |