科目名 | 人文学特殊講義(美術史)B | |
担当者 | 剱持 あずさ | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 肖像画の表現 | |
授業の達成目標 | 西洋美術における伝統的な肖像表現の歴史を理解し、自分の言葉で説明することができる。 絵画が描かれた当時の歴史的・文化的背景を理解し、深い鑑賞につなげることができる。 西洋美術の主要画家・作品についての知見を得て、その概要を自分の言葉で説明することができる。 |
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今年度の授業内容 | 主にルネサンス(15−16世紀)の肖像表現をとりあげます。いわゆる「肖像画」だけではなく、宗教画の中に登場する寄進者像や芸術家の自画像なども対象とし、西洋の伝統的絵画の中で、特定の個人がどのように表現されてきたのかを考察します。当時の文化的背景や注文主の状況等をあわせて学ぶことで、より深い作品理解につなげていきます。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前に参考図書を読み、西洋美術史の大まかな流れを理解しておく。 授業後は、授業内容を振り返り、興味を持った作品や芸術家についての関連図書を読むなどして理解を深めること。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 興味のある芸術家や作品については、インターネットや書籍を通じて、積極的に情報収集をすること。まずは、インターネットで作品画像に親しむことから始めてください。作品や芸術家について調べるときは、インターネットだけではなく、図書も含めて、複数の資料を使うこと。美術館やギャラリー等に足を運び、できるだけ実際の鑑賞体験を増やすこと。 | |
第1回 | イントロダクション:伝統絵画のジャンルと肖像表現の歴史 | |
第2回 | 宗教画の中の寄進者像1:歴史と表現 | |
第3回 | 宗教画の中の寄進者像2:マザッチョ《聖三位一体》、ヤン・ファン・エイク《ロランの聖母》など | |
第4回 | 家族の肖像1:パラッツォ・メディチ礼拝堂(1) 注文の背景と概要 | |
第5回 | 家族の肖像2:パラッツォ・メディチ礼拝堂(2) 装飾プログラムと一族の肖像 | |
第6回 | 家族の肖像3:サッセッティ礼拝堂(1) 注文の背景と概要 | |
第7回 | 家族の肖像4:サッセッティ礼拝堂(2) 装飾プログラムと一族の肖像 | |
第8回 | 家族の肖像5:サッセッティ礼拝堂(3) 装飾プログラムと一族の肖像 | |
第9回 | 家族の肖像6:15世紀における家族の肖像 | |
第10回 | 個人の肖像1:15−16世紀の個人肖像画について | |
第11回 | 個人の肖像2:ルネサンスの女性像1(ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチなど) | |
第12回 | 個人の肖像3:ルネサンスの女性像2(モナ・リザとその影響) | |
第13回 | 芸術家の自画像について | |
第14回 | 全体のまとめ | |
授業の運営方法 | 講義形式の授業です。授業中に、記述式の課題を行うことがあります。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 授業中の課題や授業後のコメントシートの内容を次回授業時に紹介し、講評します。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 70% | 最終課題に対する論述内容により、目標達成度を評価します。 |
授業参加 | 30% | 授業中や授業後の小課題の提出により、参加度を評価します。 |
その他 | 0% |
テキスト | 特になし。必要に応じて、資料を配布します。 |
参考文献 | 西洋美術史の通史: 『カラー版西洋美術史』(増補新装版)高階秀爾監修、美術出版社、2002年 など 肖像画について: ジョン・ポープ・ヘネシー『ルネサンスの肖像画』中江彬、兼重護、山田義顕訳、中央公論美術出版、2002年 など |
その他、履修生への注意事項 | 出席について:出席の確認には、ポータルシステムの「スマホ出席登録」を使用します。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |