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科目名人文学特殊講義(西洋史)C
担当者戸田 徹子
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目プロテスタント日本伝道にみるアメリカ
授業の達成目標ビクトリア期アメリカの社会、女性観、家族観について説明できる。幕末・明治維新期の日米交流について説明できる。オリエンタリズムや文化のヘゲモニーなどの用語を知っている。
今年度の授業内容19世紀後半のアメリカによるプロテスタント日本伝道を通して、ビクトリアン期の女性観と家族観の日本への伝播を辿る。アメリカ女性宣教師の書いた本、伝道で用いられたトラクトなどを題材に講義する。比較のため、教育者と旅行家のアメリカ女性の著作も紹介する。日本について書かれた原典を精査することで、同時期のアメリカ社会を逆照射することを意図している。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について指示された資料を予め読み、疑問に思うことを整理しておくこと。講義終了後は、配布プリントや講義ノートを見直して自分なりにまとめ直し理解を深めておくこと。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項興味を持った人物や書籍について、積極的に情報収集すること。授業時に紹介された本を読んで欲しい。アメリカ人の日本体験や日本人のアメリカ体験などに関する本を手に取り、異文化体験や異文化交流の面白さ発見してもらいたい。
第1回イントロダクション

第2回アメリカ史のなかの女性
第3回プロテスタント伝道と幕末・明治維新期の日本
第4回まとめ ①(アメリカにおける婦人外国伝道運動)
第5回マーガレット・バラ『古き日本の瞥見 1861-1866』(1908)
第6回ジュリア・カロザース『日出ずる国』(1879)
第7回メアリ・プライン『おばあちゃんの日本便り』(1877)
第8回まとめ ②(女性宣教師たちの日本を視る眼)
第9回ジョン・デフォレストの『西教十誡真論』(1881)
第10回『メレイライオン一代記』(1883)

第11回まとめ ③(トラクトの語る女性と家族)
第12回アリス・ベーコン『明治日本の女たち』(1891)、『明治日本の内側』(1893)
第13回エリザ・シドモア『シドモア日本紀行:明治の人力車ツアー』(1891)
第14回まとめ ④ (教育家・旅行家の日本を視る眼)
授業の運営方法講義。授業時には資料を配布し、パワーポイントを用いて講義する。重要だと思われることはノートやレジメに書き込むなどして記憶に残るように工夫すること。なお、部分的に英文資料が含まれることがある。質問は、授業時および授業後に随時受け付ける。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法レポート回収後、授業時に全体的な講評として、特徴的な見解の紹介や典型的な誤解についての解説を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 80% 中間レポート、期末レポートの提出と内容
授業参加 20% 授業への参加
テキスト 教科書は使用しない。資料を配布する。
参考文献 小檜山ルイ『アメリカ婦人宣教師』(東京大学出版会、1992)
川崎衿子『蒔かれた西洋の種』(ドメス出版、2002)
斎藤元子『女性宣教師の日本探訪記』(新教出版、2009)
その他、履修生への注意事項 進度に応じて授業内容を変更する場合がある。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】