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科目名人文学特殊講義(日本史)C
担当者小泉 優莉菜
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目

キリシタン信仰の歴史と今(社会史)

授業の達成目標

「歴史」という言葉を聞くと、堅苦しく思う人もいるかもしれません。しかし、切り口(見方)を変えると、そこには当時の人々の活気に満ち溢れた生活が見えてきます。それだけではなく、現代の私たちが抱える社会問題のいくつかは、決して現代に限ったことではないことも分かります。
この授業では、「キリシタン信仰」を切り口として、中世から現代にかけての社会の様子を垣間見、その仕組みについて考えます。また、浮世絵などの史料に実際に触れることで、歴史について多角的に見る面白さをし、より歴史学について深く学ぶ力を身につけます。

この授業を受講することで、日本の歴史について学際的な考えを実践できるようになります。
今年度の授業内容

前半では、中世から近代にかけての歴史を、キリシタン信仰という観点から辿ります。
後半では、まず、地方文書や宣教師の書簡から、各地域、各時代におけるキリシタン信仰への対応の相違を辿ることで、近世社会の諸側面を見てゆきます。また、取り上げる地域や時代に、生まれたり根付いたりした伝統文化に関する映像資料も見て教養を豊かにしましょう。
近世社会の様子を知る手掛かりとして、浮世絵の提示もします。古文書の授業ではないので、くずし字を自分で講読する必要はありませんが、「誰が描かれているのか」など、興味を持って目を通してみましょう。
授業では1~2回程度、ゲスト講師を招き、「日本史」やその歴史から生まれた「日本の文化」についてのお話をしていただきます(コロナウイルスの影響で予定が変更となる場合もあります)。

準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について高校の歴史の教科書で、中世と近世の歴史を読み直しておくと、スムーズに授業に入れます。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項

高校の歴史の教科書で、中世と近世の歴史を読み直しておくと、スムーズに授業に入れます。

第1回

ガイダンス

第2回

キリシタン通史-1中世社会とキリシタン信仰

第3回キリシタン通史-2中世から近世へ 〜社会構造の変化と近世社会の特殊性〜
第4回

キリシタン通史-3近世初期 〜「キリシタン」から「潜伏キリシタン」へ〜

第5回

キリシタン通史-4近世中期 〜潜伏下での信仰儀礼〜

第6回

キリシタン通史-5近世後期 〜幕末の動乱と信仰を拠り所にした民衆の姿〜

第7回

キリシタン通史-6近代 〜開国後の日本とキリスト教の再布教〜

第8回地方文書と伝承から見るキリシタン信仰-1 東日本
第9回

方文書と伝承から見るキリシタン信仰-2 西日本

第10回

地方文書と伝承から見るキリシタン信仰-3 離島

第11回

現代の「かくれキリシタン」-1 〜「かくれキリシタン信仰」とは〜

第12回

現代の「かくれキリシタン」-2 〜『天地始まりのこと』から見る近世社会〜

第13回

現代の「かくれキリシタン」-3 〜かくれキリシタン信者のオーラル・ヒストリー〜

第14回

日本史から「現在」を考えるということ

授業の運営方法

可能な限り受講される皆さんの興味に沿って、講義を進めていきたいと思っています。アクティブ・ラーニング形式で進めますので、積極的な質疑を歓迎します。
どうしたら授業が受けやすいのか、どんなことに興味があるのか、是非、皆さん一人一人に教えていただき、可能な限り柔軟に学習を深める学びの場にしたいと考えています。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法授業野の終わりに毎回小レポートを作成していただきます。
それを元に受講生の興味関心を伺い、授業に反映していきます。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 100% 毎回・期末のレポート
テキスト 授業ごとに提示します
参考文献 授業ごとに提示します。
その他、履修生への注意事項 積極的な質問を歓迎致します。少しでも疑問や不安に感じることがあれば、授業開始時、終了時、もしくはメールなどでの質問を受け付けます。

卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】