科目名 | 人文学特殊講義(日本文学)D | |
担当者 | 小仲 信孝 | |
開講期 | 2025年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業形態 | 対面(全回対面) | |
オンライン実施回 | — | |
全回対面 | ||
授業題目 | 樋口一葉−女性職業作家の誕生− | |
授業の到達目標 | 女性職業作家のパイオニアであった樋口一葉の生涯をたどり、なぜ、作家の道を選んだのか、女性ゆえに乗り越えなければならなかった時代の壁は何だったのか、その苦闘の軌跡を説明できるようになることを授業の目標とする。 | |
今年度の授業内容 | 25 年という樋口一葉の短い生涯を概観した上で、その作品世界に分け入りながら、女性登場人物たちに託された一葉の時代認識を読み取る。 | |
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前にポータルで配信する授業資料を読み、疑問点を確認して問題意識を持っておく。講義終了後は、講義内容を参照しながら、理解が深まったか検証しておくこと。 | 1回平均約190分 |
自習に関する一般的な指示事項 | 作品を事前に文庫本で読んでおくこと。 | |
授業の特徴(アクティブラーニング) | 実施しない | |
第1回 | ガイダンス 授業の目的と授業運営について説明します。 |
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第2回 | 一葉の生涯(1)−萩の舎入塾まで− 樋口一葉の家族、学歴などプロフィールを紹介します。 |
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第3回 | 一葉の生涯(2)−一葉の立志幻想− 一葉が抱いていた将来の夢について確認します。 |
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第4回 | 一葉の生涯(3)−職業作家への道− 女性初の職業作家の道を選択した事情を説明します。 |
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第5回 | 一葉の生涯(4)−一葉の片恋− 生涯、忘れ得ぬ人となった半井桃水との出会いと別れについて紹介します。 |
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第6回 | 一葉の生涯(5)−文学的自立を求めて− 文学的転機となった「文学界」の青年たちとの出会いの意味について解説します。 |
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第7回 | 一葉の生涯(6)−塵の中へ− 文筆の道を断念することになった経済的な苦境について説明します。 |
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第8回 | 一葉の小説を読む「大つごもり」「わかれ道」−働く女性たち− 一葉が生きた時代の働く女性の実情を確認します。 |
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第9回 | 一葉の小説を読む「十三夜」(1)−没落士族の娘− 主人公の悲劇をもたらした根本の原因が何であったか読み解きます。 |
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第10回 | 一葉の小説を読む「十三夜」(2)−原田勇の実像− 主人公を虐待した夫の実像を時代背景から読み解きます。 |
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第11回 | 一葉の小説を読む「たけくらべ」(1)−吉原という場所− 作品の舞台である吉原という場所について基本的な知識を提供します。 |
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第12回 | 一葉の小説を読む「たけくらべ」(2)−子どもたちの時間− 主要登場人物たちの家庭環境、対立する関係性を中心にストーリーを紹介します。 |
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第13回 | 一葉の小説を読む「たけくらべ」(3)−たけくらべ論争− 佐多稲子が提示した新たな解釈の衝撃について解説します。 |
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第14回 | 一葉の小説を読む「たけくらべ」(4)−文学テクストの読み方− 文学作品の読みの可能性について〈作者の死〉という観点から解説します。 |
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授業の運営方法 | 講義形式で行います。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 授業終了後、全体的な講評をポータルで配信します。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 80% | 期末レポート |
授業参加 | 20% | 積極的・協力的な授業態度 |
その他 | 0% | 実施しない |
評価内容(評価方法、評価基準4) | 実施しない |
テキスト | テキストについてはプリントで配布します。 |
参考文献 | 樋口一葉「大つごもり・十三夜」(岩波文庫)、樋口一葉「にごりえ・たけくらべ」(岩波文庫) |
その他、履修生への注意事項 | ポータルで配信した授業資料については事前にプリントアウトして持参するか、各自のパソコンで参照してください。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |