科目名 | 現代中東アフリカ論 | |
担当者 | 木村 風雅 | |
開講期 | 2025年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業形態 | 対面(一部オンライン) | |
オンライン実施回 | — | |
第1回/第4回/第5回/第7回/第9回/第11回/第13回 | ||
授業題目 | 「中東」概念の歴史とイスラーム圏の広がり | |
授業の到達目標 | 「中東」概念の成り立ちを世界大戦の西欧・欧米諸国の中東政策から説明できるようになる。 イスラーム圏の知的ネットワークが中東を起点として、東南アジアや南アジア、北アフリカや西アフリカに至る地域にまで広がっていることを説明できるようになる。 中東・イスラーム圏の近代化に関する諸問題と諸課題を説明できるようになる。 |
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今年度の授業内容 | 本講義では、「中東」という地域概念の成り立ちを理解するために、近代以降(特に2度の世界大戦の後)の西欧・欧米諸国の中東政策を概観し、中東・イスラーム圏の地域的広がりを東は東南アジアから西はアフリカまで比較したのち、授業後半では日本や欧米社会などムスリム少数派社会における移民や移民二世のムスリムとの共生課題に関する考察までを行う。 | |
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 授業前にポータルに登録されている授業の関連資料を読み、次回の授業のトピックを予習しておく。授業後は授業内小テストやコメントペーパーの作成を通じて、授業内容を振り返る。 合計60時間。 |
1回平均約190分 |
自習に関する一般的な指示事項 | 授業内で案内する複数の参考文献のうち、自らの関心に基づき研究テーマを掘り下げること。 | |
授業の特徴(アクティブラーニング) | リアクションペーパー/ミニテスト/レポート | |
第1回 | ガイダンス | |
第2回 | 「中東」概念の誕生と「イスラーム世界」論:「中東」とはどこか | |
第3回 | 西欧列強の中東政策と近代国民国家としてのイスラエルの誕生 | |
第4回 | 今日のガザ紛争の問題と世界各国の反応と対応 | |
第5回 | 「アラブ世界」の広がり:アラブ人とアラビア語の広がりを考える | |
第6回 | トルコと中央アジアの広がり:テュルク語文化圏の広がりを考える | |
第7回 | イランにおけるイスラーム革命の前後 | |
第8回 | 南アジアにおけるイスラーム帝国の崩壊と地域分裂:パキスタン・インド・バングラディッシュの比較考察 | |
第9回 | 東南アジアと中東世界の繋がりを考える:イスラームの知的ネットワークに関する考察① | |
第10回 | アフリカと中東世界の繋がりを考える:イスラームの知的ネットワークに関する考察② | |
第11回 | サイバー空間を媒介するイスラーム主義に関する考察 | |
第12回 | 日本におけるイスラームの歴史:アジア主義と汎イスラーム主義の出会い | |
第13回 | ムスリム・マイノティ社会におけるムスリムとの共生:日本と欧米における移民との共生を考える | |
第14回 | まとめ | |
授業の運営方法 | ポータルを通じて授業資料の配布や課題の提出を行います。 講義はパワーポイントを用いて行います。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 小テストは、ポータルの自動採点機能を使用する予定です。 また、期末レポートはポータルを通じて返却する予定です。 授業後のコメントペーパーに記入いただく講義内容に関する質問は次回授業の冒頭などで回答する予定です。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
小論文・レポート | 40% | 期末レポート |
授業参加 | 40% | コメントペーパー |
その他 | 20% | 小テスト |
テキスト | 適宜ポータルを通じて資料を配布します。 |
参考文献 | 概説書 酒井啓子『<中東>の考え方』講談社現代新書、2010年 末近浩太『中東政治入門』ちくま新書、2020年 私市正年・浜中新吾・横田貴之(編)『中東・イスラーム研究概説』明石書店、2017年 高橋英海・鈴木啓之・宇田川彩(編)『中東を読み解く 東大駒場連続セミナー:思想・文化・信仰の遺産』東京大学出版会、2024年 用語辞典 鈴木董・近藤二郎・赤堀雅幸(編)『中東・オリエント文化事典』丸善出版、2020年 イスラーム文化事典編集委員会『イスラーム文化事典』丸善出版、2023年 |
関連ページ | https://researchmap.jp/s13305fk |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |