科目名 | 現代中東アフリカ論 | |
担当者 | 高橋 圭 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | アメリカからみる近現代世界とイスラーム | |
授業の達成目標 |
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今年度の授業内容 | この講義では西洋、特にアメリカとの関係に注目しながら、近現代におけるイスラームの展開を概観します。一般にイスラームといえば、西洋世界とは相いれないアジア・アフリカの宗教とみなされてきました。しかしながら、歴史的にみると、中東イスラーム世界とヨーロッパ世界の間には絶えず交流があり、またそうした交流はそれぞれの地域の社会や文化などにも影響を与えてきました。そして、一見するとイスラームとはほとんど無関係に見えるアメリカについても、その歴史の様々な局面のこの宗教が関わっていたことが明らかになっています。 講義では、アメリカにおけるイスラームの歴史の学習を通じて、まずはイスラームと西洋とを単純な二項対立でとらえるような文明観を克服するための知識を身につけることを目標とします。そのうえで、両者の共存がこれまでどのように図られてきたのか、その問題点や失敗の事例も含めて学ぶことで、今後受講者がイスラームに限らず多文化・多宗教の共存の問題を考える際の視点や批判的な思考を養うことを目指します。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | ・事前にポータルに授業プリントと課題資料を提示するので、次回の授業までに読み、内容を理解しておく。 ・授業後は講義ノートと課題資料を読み返しながら授業内容を振り返る。 ・授業後は小テストを受け、コメントペーパー(400文字程度)を作成して提出する。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 講義中に紹介した参考文献を各自読み、講義で扱ったテーマについての理解を深めること。 | |
第1回 | ガイダンス | |
第2回 | 初期イスラームの拡大とヨーロッパ | |
第3回 | 地中海世界から見る近世 | |
第4回 | アフリカからアメリカへ | |
第5回 | アメリカ黒人のイスラーム① | |
第6回 | アメリカ黒人のイスラーム② | |
第7回 | シリア移民の到来① | |
第8回 | シリア移民の到来② | |
第9回 | 神秘主義がつなぐ東と西 | |
第10回 | アメリカ・ムスリム社会の形成と発展 | |
第11回 | 分断から連帯へ | |
第12回 | コミュニティの課題と変革 | |
第13回 | 「アメリカのイスラーム」 | |
第14回 | まとめ/映画鑑賞 | |
授業の運営方法 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | ・小テストは、ポータルの自動採点機能を使って回答を表示します。 ・コメントペーパーについては、次回の授業で質問への回答や、特徴的な見解の紹介、典型的な誤解などについて解説を行います。 ・レポートはポータルを通じて返却します。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
小論文・レポート | 40% | 中間レポート、期末レポート |
授業参加 | 40% | コメントペーパー |
その他 | 20% | 小テスト |
テキスト | 適宜ポータルを通じて資料を配布します。 |
参考文献 | 概説書
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その他、履修生への注意事項 | 授業では基本的な事柄から説明しますが、できれば高校の世界史の教科書やシラバスに挙げた参考書を事前に読み、イスラーム史や西洋史についての最低限の予備知識をつけて講義にのぞむことを強く推奨します。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |