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科目名国際協力論
担当者小川 忠
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目自分ごととしての国際協力
授業の達成目標国際協力とは何か、国際協力を担っているのは誰か、国際協力はどのような目標に取り組んでいるのか。こうした問いを通じて、単に知識を得ることのみならず、自分のこととして世界が直面する課題を考えることができるような視野、世界観の形成をめざし、以下を目標とします。
・国際協力分野に進む予定がない学生であっても、国際協力が取り組む課題が、将来自分がめざす仕事や暮らしと結びついていることを説明できるようになる。
・身近なところから国際協力を自ら実践できるようになる。
今年度の授業内容国際協力の理念、担い手、目標、実践の四部構成として、毎回講師が作成した資料を参照しながら、授業を進めます。国際協力の専門的・技術的側面よりも、思想・歴史・文化人類学等の視点から国際協力を考える人文学的アプローチが中心の講義となります。
 新型ウイルス危機をめぐる国際協調の足並みの乱れ、内向きナショナリズムの台頭、ウクライナやパレスチナでの戦争など国際協力をとりまく情勢の大きな変化が進行中の今、報道記事なども取り上げながら、身近な問題として国際協力の全体像を示します。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前にポータルに掲出する各回の講義資料箇所を読み、重要と思われる点、新たな学びだと思う点をメモしておいてください。また授業終了後、ポータルに掲出する各回の講義資料を読み直し理解を深めるようにしてください。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項講師作成資料を、講義前にポータルサイトに掲載するので予習、復習してください。 

書籍を読むとともに、日ごろから新聞の国際面記事に関心をもつよう心がけてください。
第1回ガイダンス
第2回理念:国際社会の成り立ち
第3回理念:誰のための国際協力か
第4回担い手:市民(NGO・NPO他)による国際協力
第5回担い手:政府の開発援助
第6回目標:貧困・飢餓
第7回目標:ジェンダー平等
第8回目標:子どもの権利
第9回目標:環境・気候変動
第10回目標:災害復興・防災
第11回実践:地域から考える
第12回実践:国際協力ボランティア
第13回実践:自分たちができること
第14回まとめ
授業の運営方法講師作成資料を解説しながら、討議を交えて授業を進めます。可能な限り映画や国際協力現場の映像資料を紹介して、理解の一助とします。各回の授業終了後に課題として、ポータルを通じて、その授業で学んだこと等のリアクション・ペーパー提出を求めます。各学生のリアクションペーパーを匿名形式でまとめ、次回授業時に授業資料として掲示し、他の学生の学習から学べるようにします。

 

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法各回の授業終了後に課題として、ポータルを通じて、その授業で学んだこと等のリアクション・ペーパー提出を求めます。提出された学生リアクションに対して、各学生にポータルを通じて講師のコメントをフィードバックします。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% なし
小論文・レポート 30% 小論文を最終講義までに提出
授業参加 70% 毎回の討議への参加、課題へのリアクション・ペーパーの記述ぶり
その他 0% なし。
テキスト ポータル掲載の講師作成資料
参考文献 牧田東一編著『国際協力のレッスン 地球市民の国際協力論入門』学陽書房、2013年、2300円、ISBN978-4-313-34022-0
奥田孝晴・椎野信雄編『私たちの国際学の「まなび」 大切なのは「正しい答え」ではない』新評論、2015年、1800円、ISBN978-4-7948-0999-5
高柳彰夫・大橋正明編『SDGsを学ぶ 国際開発・国際協力入門』法律文化社、2018年、3200円、ISBN978-4-589-03969-9
渋澤健著『SDGs投資 資産運用しながら社会貢献』朝日新書、2020年、810円、ISBN978-4-02-295070-3
その他、履修生への注意事項 毎週、授業開始時刻までに、「ポータルサイト:授業資料」に教師が作成したパワーポイント授業資料の映像を配信しますので、各自これを見て学習してください。この授業資料のなかに質問や指示を記載しておきますので、それに従ってください。

 授業資料の最後に、学生への課題を示すとともに、同じ内容を「ポータルサイト:課題管理」に掲示します。ポータルサイトを通じて、毎回課題を提出するようにしてください。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】
実務経験の概要 1982年から2017年まで国際交流基金職員として、文化外交、国際文化交流事業を企画立案しました。その間、インド、インドネシアに駐在するとともに、米国にも頻繁に出張しました。

実務経験と授業科目との関連性 国際交流基金において文化外交、国際文化交流を実践した経験に基づき、授業内容、授業スケジュールを策定しています。