科目名 | 地政学 | |
担当者 | 笹島 雅彦 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 世界の紛争発火点 |
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授業の達成目標 | 近年、注目を集めている地政学の復活が意味するところを理解し、外交・安全保障政策上の課題を説明できるようにする。世界地図を通して、世界各国の歴史と接続性を視覚的に理解できるようにする。特に、ロシアによるウクライナ侵略とイスラエルとパレスチナ・ガザ地区の紛争など中東情勢、米中対立の深まりについて、事実に基づきながら状況を理解し、説明できるようにする。 |
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今年度の授業内容 | 米中対立の先鋭化によって、日米など先進民主主義諸国が目指す「自由で開かれたインド・太平洋」構想と、中国の「一帯一路」構想が衝突する状況が生まれつつある。世界地図を広げながら、アメリカが中東地域から撤収を始め、アジアに軸足を移動させている動向を探っていく。すでに開戦2年を超えたロシアによるウクライナ侵略について、戦況を分析する。果たして、中露両国はパートナー同士として協力しているのか、現状変更勢力としての「中露疑似同盟」の行方を探っていく。また、イスラエルとパレスチナ・ガザ地区の紛争など中東情勢の概況をつかむ。内容は、難解ではなく、基本的な用語解説から始め、わかりやすく世界の紛争を取り上げていく。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 毎回、指定する範囲内でテキストを熟読、予習すること。新聞の国際ニュースを毎日欠かさず読み、流れをつかむこと。 また、国際ニュースの担当者は、1週間の出来事の中から重要と思われる報道内容をレジュメにまとめて紹介する準備を行う。(1時間) 合計14時間 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 新聞を毎日熟読し、国際ニュースの流れをつかむ。 |
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第1回 | 授業の概要説明と担当振り分け | |
第2回 | 地政学の復活とは何か |
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第3回 | 緊迫するウクライナ情勢とロシア |
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第4回 | 新型コロナウイルス感染と地政学的影響 | |
第5回 | 対テロ戦争とアフガニスタンからの撤収 | |
第6回 | 大陸パワーと海洋パワー |
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第7回 | 中国の「一帯一路」構想と日米豪印の「インド太平洋」構想 | |
第8回 | 東シナ海と南シナ海 尖閣諸島問題と台湾有事のゆくえ |
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第9回 | 中東情勢を読み解く パレスチナ問題とイスラエルの対応 |
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第10回 | イランの勢力拡大とイスラム教シーア派 |
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第11回 | 北朝鮮の動向 |
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第12回 | ミャンマー問題と中国の世界戦略 |
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第13回 | 中国と台湾問題 | |
第14回 | アフリカへ浸透する中国の影響力 | |
授業の運営方法 | 毎回の授業冒頭、担当学生が国際紛争に関わる国際ニュースを報告する。教員がそれに基づく背景説明を行い、当日の授業と関連付ける。講義内容は実証的アプローチを目指しており、学生からの積極的な質問・意見を求める。国際報道を批判的に読み解く「メディア・リテラシー」の向上を目指して、背景説明と討論を進めていく。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | ウエブ会議システムMicrosoft-teams上、各学生それぞれの「クラスノートブック」欄を用い、毎回の授業終了時に「リアクション・ペーパー」を投稿する。One Note機能をフル活用する。「リアクション・ペーパー」に質問は書かないこと。質問は授業時間内に直接、質問することが原則。「リアクション・ペーパー」には、授業内容のメモや、指示に基づくそれぞれの意見を書きこむこと。教員はそれに対し、赤ペンで講評、添削を行う。レポート提出の場合も同様である。 場合によっては、チームズのチャット機能や、ポータル上の「掲示板」「Q&A」「メール」機能を利用する場合もある。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | |
小論文・レポート | 60% | 中間、期末レポート |
授業参加 | 40% | 積極的な授業参加態度(ニュース報告と質問、意見表明、毎回の授業後コメント) |
その他 | 0% |
テキスト | 北岡伸一、細谷雄一編「新しい地政学」(東洋経済新報社、2020年) |
参考文献 | 池内恵ら「ウクライナ戦争と世界のゆくえ」(東京大学出版会、2022年)。 千々和泰明「戦争はいかに終結したか」(中公新書、2021年) 赤木完爾編「国際安全保障がわかるガイドブック」(慶應義塾大学出版会、2024年)2200円 ISBN978-4-7664-2933-6
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その他、履修生への注意事項 | (成績評価) |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |
実務経験の概要 | 35年間に及ぶ新聞記者生活。政治部、国際部などに所属し、北京特派員として中国の暗部を探るなど、ジャーナリズムの最前線で働いてきた。 |
実務経験と授業科目との関連性 | 政治、外交、安全保障にかかわる豊富な現場体験をもとに、理論と現実の相違点を実証的にわかりやすく分析する。単なる教科書的な理論の紹介ではなく、深く現実政治の動向を見据えながら、ダイナミックに国際事象に切り込んでいく。 |