科目名 | 中国哲学史 |
担当者 | 井ノ口 哲也 |
開講期 | 2024年度秋学期 |
科目区分 | 週間授業 |
履修開始年次 | 3年 |
単位数 | 2単位 |
授業の方法 | 講義 |
授業題目 | 入門 中国思想史 |
授業の達成目標 | (1)履修者は,夏王朝から中華人民共和国までの中国の思想や文化の流れを把握し,各時代の思想・文化の特徴を説明することができるようになる。 (2)履修者は,中国(人)の「ものの考え方」の様々な型を知ることによって,日本にも大きな影響を与えた中国の思想や文化がどのように形成されていったのかを理解することができるようになる。 |
今年度の授業内容 | われわれが生活する日本の思想や文化を理解するためには,歴史的に長い付き合いのある隣国である中国の思想と文化について知っておく必要がある。この講義では,通史的に中国の思想と文化について概説する。その際,できる限り,点と線による中国思想史から脱却し,面的にあるいは立体的に捉え得る中国思想史の授業を試みたい。全般的に,中国(人)の「ものの考え方」を知りたい初学者向きの内容である。 |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 講義開始前までに教科書の関連箇所を読み、内容を理解しておく。講義終了後は、講義内容を振り返り、自分なりにノートにまとめ直し、理解を深めておくこと。各2時間を予習・復習にあてることが望ましい。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 教科書や講義で紹介した参考文献を図書館等で参照し、講義内容について、より一層理解を深めること。 |
第1回 | 中国思想史の時代区分 |
第2回 | 伝説から思想史へ−夏・殷・西周 |
第3回 | 掲げる理想、とびかう言説−春秋・戦国 |
第4回 | 国家統一のための政治思想−秦・前漢 |
第5回 | 出土資料研究の影響 |
第6回 | 経学の隆盛と正しさの希求−新・後漢 |
第7回 | 新しい人間観と世界観−魏・晋・南北朝 |
第8回 | 三教の交渉−隋・唐 |
第9回 | 印刷技術と水路交通網の恩恵−北宋・南宋 |
第10回 | 朱子学の伝播と変容−元・明 |
第11回 | 思想上の鎖国と開国−清 |
第12回 | 学術の分類と目録学 |
第13回 | 儒教のない世界をもとめて−中華民国 |
第14回 | 失脚と復活−中華人民共和国 |
授業の運営方法 | 教科書を使用し、毎回一章のペースで進めることを目標とする。詳しいことは、初回の講義の中で説明する。 |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 過去の類似したテーマに対する学生の特徴的な見解や典型的な誤解について、紹介と解説を行い、参考にしてもらう。 |