科目名 | 日本思想史 | |
担当者 | 松井 慎一郎 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 近代日本社会経済思想史 | |
授業の達成目標 | 近現代日本における社会・経済の変遷について思想という観点から説明できるようになる。 |
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今年度の授業内容 | 幕末に西洋列強の圧力により国際社会の扉を開いた日本を待ち受けていたのは、「帝国主義」と呼ばれる国際情勢であった。近現代日本における社会・経済は、その弱肉強食の激烈な競争場裡にいかにして生き残れるのかということを中心に展開されてきたといえる。本講義では、明治から昭和初期にかけて、「生存競争」「優勝劣敗」の問題に取り組もうとした思想家たちの言説を取り上げ、それを解明していくことにより、近現代日本の社会・経済の変遷を辿っていくことにしたい。それは、今日におけるグローバリゼーションの問題に我々がどう立ち向かうべきかを考える上でも少なからず参考になるであろう。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 授業時に説明する。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 各回で取り上げる人物の予備知識をある程度調べて授業に臨むこと。授業での疑問点や不明点は、教員に質問したり、プリントに記載されている参考文献にあたったりするなどして、解決すること。 |
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第1回 | オリエンテーション(本講義の目的と概要) |
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第2回 | 福澤諭吉の「独立自尊」 |
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第3回 | 福沢諭吉の富国強兵論 |
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第4回 | 加藤弘之の社会進化論 |
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第5回 | 内村鑑三の「日本の天職」論 |
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第6回 | 「七博士」の帝国主義と社会政策 |
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第7回 | 浮田和民の倫理的帝国主義 |
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第8回 | 牧口常三郎の人生地理学 |
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第9回 | 吉野作造の国際民主主義 |
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第10回 | 土田杏村の文化主義 |
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第11回 | 河合栄治郎の理想主義的社会主義 |
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第12回 | 石橋湛山の小日本主義 | |
第13回 | 「大東亜共栄圏」の思想 | |
第14回 | まとめ |
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授業の運営方法 | 講義形式で進める。講義終了後、コメントシートの記載を行う。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | コメントシートの返却をポータル上にて行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
小論文・レポート | 70% | |
授業参加 | 30% |
テキスト | 毎回、プリントを配布する。 |
参考文献 | 松井慎一郎『近代日本における功利と道義-福沢諭吉から石橋湛山まで 』(北樹出版、2018)。その他、授業のなかで指示する。 |
その他、履修生への注意事項 | 日本近現代における思想家・学者による社会・経済に関する考察を辿っていく授業であるが、日本近現代史への興味はもちろんのこと、現代の社会・経済について強い関心を持つ者の受講を望む。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |