科目名 | 伝承文化論 | |
担当者 | 森谷 裕美子 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 現代社会と伝承文化 | |
授業の達成目標 | 1 日常の「当りまえの出来事」の持つ意味に関心を持ち、これを説明できるようになる。 2 現代的な問題と日本の伝承文化との関係を理解し、これを他者に伝えられるようになる。 |
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今年度の授業内容 | 伝承文化とは前世代から継承された文化遺産を意味するが、これらの時代を超えて伝承される文化はその民族文化の中核をなすものであり、その多くが日常繰り返される行動様式のなかに包含されている。こうした伝承文化の研究は、その民族的特性を理解する上で我々に重要な手掛りを与えてくれるが、そのいっぽうで、若い世代からすれば見たことも聞いたこともないような内容であることが多い。しかし実際は、こうした現代的事象も古くから伝承されてきた文化と密接につながっているのであって、本講義では、そうした日本社会の変化と共に新しく登場してきた現代的な事象と、これまでの民俗や過去からの歴史過程との関係を明らかにし、その意味を考察する。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 授業でノートしたことを整理し、関連文献を読むなどして理解の深化に努めること。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 日々の暮らしの「当りまえの出来事」を意識して捉え、その意味を積極的に考える習慣をつける。 | |
第1回 | イントロダクション:「伝承文化」とは何かを考える <映像資料使用> | |
第2回 | Ⅰ 人の繋がりと暮らし 1 血縁関係 (1) 家族・親族の繋がり <映像資料使用> | |
第3回 | 1 血縁関係 (2) 死者とのつながり | |
第4回 | 2 地縁関係 (1) 村落の暮らし | |
第5回 | 2 地縁関係 (2) 都市の暮らし <映像資料使用> | |
第6回 | 3 自然とのかかわり方 (1) 食文化 | |
第7回 | 3 自然とのかかわり方 (2) コモンズ | |
第8回 | 3 自然とのかかわり方 (3) 自然破壊と『もののけ姫』のメッセージ <映像資料使用> | |
第9回 | Ⅱ 信仰の世界 1 カミと自然 (1) カミと信仰 | |
第10回 | 1 カミと自然 (2) 日々の宗教とのかかわり | |
第11回 | 1 カミと自然 (3) 生業と信仰 <映像資料使用> | |
第12回 | 2 信心と信仰 (1) 妖怪・お化け <映像資料使用> | |
第13回 | 2 信心と信仰 (2) まじないと呪い | |
第14回 | 2 信心と信仰 (3) 霊的職能者 <映像資料使用> | |
授業の運営方法 | パワーポイントと映像資料を用いて授業を行う。これに合わせて、授業の理解度を問う小テストや映像資料を見ての課題が授業時間内にある。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 課題・小テストについては、次回の授業にて講評を行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 60% | 授業内容の理解度を問うテスト |
その他 | 40% | 課題・小テスト |
テキスト | 独自に作成した資料を授業時間内に配布する。 |
参考文献 | ・岸上伸啓編『捕鯨と反捕鯨のあいだに』臨川書店、2020年(ISBN-13:978-4653043898)・DVD『もののけ姫』 ・波平恵美子『ケガレ』講談社学術文庫、2009年(ISBN-13 : 978-4062919579) |
その他、履修生への注意事項 | 授業スケジュールは、授業の進み具合によってずれることがあるので注意すること。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |