科目名 | 文化と身体 | |
担当者 | 木村 理子 | |
開講期 | 2025年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業形態 | 対面(全回対面) | |
オンライン実施回 | — | |
全回対面 | ||
授業題目 | 大相撲の国際化と日本文化の継承 | |
授業の到達目標 | 本授業では、日本の大相撲の儀礼的側面と社会的国家的意義に関する知識を深め、日本の大相撲の魅力の再発見につなげてゆきます。大相撲を含む日本の伝統文化の継承には新たな創造が伴われることもあります。本授業では、そのような新たな創造について歴史的社会的背景に着目した分析検討を試みる方法で、文化に潜む歴史の面白さを発見しながら、文化考察力の向上を図ることができます。 | |
今年度の授業内容 | まず、日本の大相撲の国際化の歴史と、日本の大相撲の形成発展の歴史について紹介します。続いて、大相撲の儀礼的特色と、相撲の継承を目的とした新たな創造について、歴史的社会的背景に着目しながら検討してゆきます。さらに、モンゴル相撲についても紹介し、日本の大相撲とモンゴル相撲との比較によって、日本の大相撲の特色を明らかにしてゆきます。 | |
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 復習として、授業内容の要点メモを自ら作成し、大相撲の国際化と日本の相撲の儀礼的特色に関する期末レポートの準備に取り組んでおいてください。 | 1回平均約190分 |
自習に関する一般的な指示事項 | 「百聞は一見に如かず」ですので、学期中に相撲文化の体験を各自で試みてください。 たとえば、相撲博物館に行って大相撲の歴史に関する展示を観る、新年の明治神宮横綱土俵入りを観に行く、一月場所を観に行く、テレビの大相撲中継を観戦するなど。 |
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授業の特徴(アクティブラーニング) | リアクションペーパー | |
第1回 | 授業のガイダンス 伝統文化とはなにか 相撲の歴史の始まり |
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第2回 | 大相撲の国際化の現状 国別力士の紹介 相撲部屋と外国出身師匠 |
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第3回 | 大相撲の国際化の歴史(1) アメリカに始まる相撲の国際化 ペリー来航と相撲力士 第19代横綱常盤山ホワイトハウスで土俵入り 日系アメリカ人力士の入門 ハワイ巡業と高見山来日 |
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第4回 | 大相撲の国際化の歴史(2) 高砂部屋の歴史 四代高砂浦五郎(第39代横綱前田山)と大相撲の国際化 ハワイ出身高見山 モンゴル出身第68代横綱朝青龍と八代高砂浦五郎(朝赤龍) |
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第5回 | 日本の相撲の歴史(古代) 野見宿禰と相撲節 |
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第6回 | 日本の相撲の歴史(中世) 職業力士・行司・土俵・番付の誕生 |
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第7回 | 日本の相撲の歴史(近世) 勧進相撲から国技館建設へ 上覧相撲と天覧相撲 |
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第8回 | 日本の大相撲の儀礼的要素について 弓取式 土俵入り 化粧まわし 清めの塩 土俵祭 |
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第9回 | 大相撲における横綱について 横綱の歴史 横綱免許状 綱の由来 土俵入り |
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第10回 | 現代社会における相撲文化の意義について 奉納相撲と奉納土俵入り |
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第11回 | 世界の相撲文化 モンゴル相撲について |
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第12回 | 日本とモンゴルの相撲文化の比較(1) 仏教と相撲文化 相撲と舞楽 |
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第13回 | 日本とモンゴルの相撲文化の比較(2) 日本の大相撲の特色 モンゴル人横綱と土俵入り |
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第14回 | 期末レポート | |
授業の運営方法 | 毎回、リアクションペーパーを提出していただきます。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 定期試験は期末レポートの提出になります。最終授業日に期末レポートを作成提出していただきます。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
小論文・レポート | 70% | 期末レポートの提出 |
授業参加 | 30% | リアクションペーパーの提出 |
テキスト | とくにありません。 |
参考文献 | 適宜、授業時にレジュメを配布いたします。 |
その他、履修生への注意事項 | 最終授業日は期末レポートの作成提出日になりますので、欠席の場合、必ずご連絡をお願いいたします。 期末レポートの受験(あるいは提出)がなかった場合は成績評価をつけられませんので、ご注意ください。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |