科目名 | イスラム史 | |
担当者 | 高橋 圭 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 民衆イスラームの歴史 | |
授業の達成目標 |
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今年度の授業内容 | この講義では民衆の生活に密着する信仰に焦点を当てながら、イスラームの歴史を学びます。イスラームは、一般に画一的な教義や厳しい戒律といったイメージで語られることの多い宗教ですが、実際には歴史を通じてそこには様々な形の信仰が存在してきました。その中でも特に、内面的・精神的な信仰を追求するスーフィズムや、特定の人々を神に選ばれた聖者として崇敬し、その超自然的な力に現世利益や来世での救済を期待する聖者崇敬は、イスラーム法として知られる規範的教義とは異なる独特な宗教伝統を形作ってきました。 講義では、スーフィズムや聖者崇敬をはじめとする民衆信仰の歴史を見ながら、受講者がイスラームという宗教の持つ多様な伝統についての理解を深めることを目指します。同時に、民衆の信仰が国家や社会の歴史にどのように関わってきたのかという点にも注目し、イスラーム史の基本的な概念や全体的な流れも理解できるように努めます。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | ・事前にポータルに授業プリントと課題資料を提示するので、次回の授業までに読み、内容を理解しておく。 ・授業後は講義ノートと課題資料を読み返しながら授業内容を振り返る。 ・授業後は小テストを受け、コメントペーパー(400文字程度)を作成して提出する。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 講義中に紹介した参考文献を各自読み、講義で扱ったテーマについての理解を深めること。 | |
第1回 | ガイダンス | |
第2回 | イスラームの誕生 | |
第3回 | 初期イスラーム国家の確立 | |
第4回 | 聖典と学問 | |
第5回 | シーア派の思想 | |
第6回 | スーフィズムの成立 | |
第7回 | 中世イスラーム国家の展開 | |
第8回 | 正統と異端の狭間で | |
第9回 | 聖者崇敬とイスラームの拡大 | |
第10回 | スーフィー教団とイスラーム社会 | |
第11回 | 近世帝国と民衆イスラーム | |
第12回 | 神秘主義哲学の展開 | |
第13回 | 原典回帰の系譜 | |
第14回 | 近代の変革 | |
授業の運営方法 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | ・小テストは、ポータルの自動採点機能を使って回答を表示します。 ・コメントペーパーについては、次回の授業で質問への回答や、特徴的な見解の紹介、典型的な誤解などについて解説を行います。 ・レポートはポータルを通じて返却します。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
小論文・レポート | 40% | 中間レポート、期末レポート |
授業参加 | 40% | コメントペーパー |
その他 | 20% | 小テスト |
テキスト | この授業は、後藤明『イスラーム世界史』(角川ソフィア文庫、2017年、ISBN9784044002640)を教科書に使って進めていきます。毎回事前に教科書の指定した個所を読んできてもらい、その内容を補足する形で講義を行います。教科書を読んでおかないと講義が理解できないので、きちんと予習する必要があります。事前に購入しておいてください。 出版社のページから直接購入することができます。書店やオンラインストアから買うこともできます。 紙書籍版:https://www.kadokawa.co.jp/product/321701000024 電子書籍版:https://www.kadokawa.co.jp/product/321701000035 |
参考文献 | 概説書
用語辞典
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その他、履修生への注意事項 |
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卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |