科目名 | 中国文化史 |
担当者 | 原 正人 |
開講期 | 2024年度春学期 |
科目区分 | 週間授業 |
履修開始年次 | 3年 |
単位数 | 2単位 |
授業の方法 | 講義 |
授業題目 | 中華圏における女性とその位置をめぐって |
授業の達成目標 | ・中華圏(中国、台湾、香港など)における女性の位置の変遷を知り、その特徴を指摘できる。 ・中華圏の大まかな歴史を知り、その概要を説明できる。 ・中華圏とは切り離せない日本という位置からながめることで、より身近かつ複雑な観点から中華圏を理解する。 |
今年度の授業内容 | 中国大陸・香港・台湾などいわゆる中華圏の文化や人々について、歴史の知識を取り入れつつ、 今日の状況も視野に入れながら理解を深める。今年度はとりわけ「女性」をめぐる言説ー文学、思想、歴史、映画などーに焦点を当て、その時代背景と生き方、そしてその地位の変遷を知ることに重点を置く。 |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 予習については特に必要ありません。講義後は疑問点を図書館やインターネットなどで調べ、理解を深めるようにしましょう。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | まず講義を真剣に聞くこと。講義中は私語を慎むこと。 |
第1回 | ガイダンス ―授業全体の計画および導入 |
第2回 | 歴史と神話 ―花木蘭と「ムーラン」 |
第3回 | 古代における女性の地位 ―孟姜女と祝英台 |
第4回 | 古代における女性と政治 ―則天武后と西太后 |
第5回 | 清末における改革・革命論と女性 |
第6回 | 五四新文化運動と女性解放論 ―成果とその限界 |
第7回 | 宋家の三姉妹 ―「ロイヤルファミリー」とその末路 |
第8回 | メディアと女性 ―李香蘭の生き方を通じて |
第9回 | 抗日戦争と女性 ―婉容と丁玲 |
第10回 | 中国国民党統治下の女性 ―新生活運動と婦女指導委員会 |
第11回 | 中国共産党と女性 ―毛沢東と江青 |
第12回 | 香港の歴史と女性 ―映画からみた「香港アイデンティティ」 |
第13回 | 台湾の歴史と女性 ―『サヨンの鐘』から蔡英文まで |
第14回 | 総括と結論 ―中華圏にとって「女性」とは? |
授業の運営方法 | 原則として講義形式でおこなうが、リアクションペーパーなどによって意見を表明してもらうこともある。 |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 授業時に適宜おこなう。 |