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科目名風俗史
担当者加美 甲多
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目五感で学ぶ日本の風俗
授業の達成目標文学に描かれる多様な風俗を認識できるようになる。また、それぞれの時代の人々の感覚にできるだけ近づきながら各自の興味関心に基づいて風俗について調査できるようになる。
今年度の授業内容風俗ということばは極めて多様である。衣食住、仕事、娯楽、教育、信仰はもとより、習慣や服装、思想宗教、年中行事、はては民俗学をも含む概念である。同時に風俗というものは現代の私たちにとても身近な存在である。服装や髪型(ファッション)、食事、職業、遊技等への関心はいつの時代も変わらない。この授業では、日本の風俗を知る上で重要な要素となる文学や絵画等の美術作品、音楽、古典芸能といったものを手掛かりに日本の風俗の文化的役割や意義について考察する。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前にポータルに掲示する各回の資料に目を通し、気になったことや疑問に思ったことを整理しておくこと。講義終了後は、配信資料などを見直して授業内容の理解に努めること。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項授業で取り扱う内容のうち、自らが興味関心を持てるテーマを探し出し、自主的に調査すること。また、状況にもよるが、もし可能であれば江戸東京博物館や古典芸能が催される演芸場等に訪れること。
第1回ガイダンス、授業の流れ(風俗史とは)
第2回絵画から見る風俗(1) 中世絵画を手掛かりとした風俗史
第3回絵画から見る風俗(2) 中・近世絵画を手掛かりとした風俗史
第4回絵画から見る風俗(3) 近世絵画を手掛かりとした風俗史
第5回近世江戸風俗の基本(1) 生活
第6回近世江戸風俗の基本(2) 仕事
第7回近世江戸風俗の基本(3) 娯楽
第8回女性とファッション
第9回落語から見る江戸風俗(1)落語と風俗
第10回落語から見る江戸風俗(2)『時そば』
第11回落語から見る江戸風俗(3)『饅頭こわい』
第12回落語から見る江戸風俗(4)『愛宕山』
第13回近世江戸絵画から見る風俗 浮世絵と女性の顔
第14回まとめ 現代における風俗史
授業の運営方法毎回、絵画資料や映像資料を用いながらテーマについて考察する。基本的には講義形式であるが、テーマによって討論等を行う場合もある。なお、毎回の授業の最後に少し時間を取り、コメント用紙(紙媒体)に意見や考え等を記入の上、提出してもらう。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法各回のコメント用紙について、次回の講義の冒頭で紹介し(無記名)、解説、コメントする。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 0% 実施しない
授業参加 50% 授業への積極的な参加、コメント用紙への記入内容(意見、感想)
その他 50% 授業内容を踏まえた上での論述形式の期末テスト(持ち込み可・単なる暗記問題は出題しない)
テキスト 適宜、資料配布等を行う
参考文献 小野教孝『定本新国語図録』(共文堂、1989年〈第99刷定本発行〉)
日本風俗史学会編『日本風俗史事典』(弘文堂、1994年)
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】