科目名 | 日本の歴史と社会 | |
担当者 | 長谷川 裕子 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 「自力」の中世社会における権力と民衆 | |
授業の達成目標 | 有史以来、歴史を動かしてきたのは時の権力者や政治家だけではありません。確かに、政権を担当し、政治や法を主導してきたのは権力者や政治家です。しかし一方で、彼らを動かす主体がいたからこそ、長い歴史のなかで繰り返し政権交代が実現してきたわけです。そして、その主体の一翼となったのは民衆でした。本授業では、時代を動かしてきた民衆の視角から捉えた日本中世社会の特質について学びながら、歴史をみる視角や分析方法によってそれぞれ異なる歴史像の提示が可能であることを理解し、それを歴史研究の意義として伝達できるようになることをめざします。また歴史学が、現代社会を知るための学問であるという意識をもち、前近代社会のなかに近代社会が萌芽してくることを、講義を通じて理解していきます。 | |
今年度の授業内容 | 中世社会に生きた人びとは、どのような思考や合理性のもとに生活し、活動していたのでしょうか。また、中世の権力は、民衆を一方的に支配していたのでしょうか。飢饉と戦争が頻発する中世社会では、人びとの「生存」は非常に困難で、人びとは生き残るためにさまざまな仕組みや組織、社会関係を取り結んできました。なかでも、14世紀以降につくり出された生命維持組織としての「村」共同体は、中世社会を大きく転換させる原動力となっていきます。本授業では、民衆の「生存」を可能にした「村」共同体の動向と権力との関係に注視しながら、民衆の歴史を紐解いてゆきます。また、過去の人々の営為に学ぶことで、現代社会の諸問題を考える広い視野を獲得することを目的とします。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 授業日の1週間前に配布する授業レジュメをあらかじめ一読し、分からない歴史用語などを調べておいて下さい。また、授業を受けて分からなかったこと、質問をリアクションペーパーに記入した上で、それについて自分なりに考えておいて下さい。また、あらかじめ『日本史年表』(岩波書店)等で中世の歴史の大まかな流れを確認しておいて下さい。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 歴史用語については、『国史大辞典』(吉川弘文館)や『日本国語大辞典』(小学館)で事前に調べておいて下さい。 | |
第1回 | ガイダンス―「民衆」の視角からみる歴史― | |
第2回 | 中世という時代(1)―災害・飢饉・戦争― | |
第3回 | 中世という時代(2)―生命維持装置としての村― | |
第4回 | 村の紛争解決の作法(1)―際限なき報復合戦― | |
第5回 | 村の紛争解決の作法(2)―室町期の紛争解決― | |
第6回 | 内乱の展開―土一揆と足軽の躍動― | |
第7回 | 「家」権力の構造と機能(1)―戦国大名権力の形成過程― | |
第8回 | 「家」権力の構造と機能(2)―戦国大名領国の構造と裁判― | |
第9回 | 「家」権力の構造と機能(3)―戦国大名「国家」の本質― | |
第10回 | 「惣国一揆」権力の形成過程とその構造(1)―「惣国一揆」権力の構造― | |
第11回 | 「惣国一揆」権力の形成過程とその構造(2)―「惣国一揆」権力への拡大過程― | |
第12回 | 「家」権力と「惣国一揆」権力(1)―所領構造と非常時の動向― | |
第13回 | 「家」権力と「惣国一揆」権力(2)―同盟と領域保全― | |
第14回 | 中世から近世へ—列島「平和」の形成過程— | |
授業の運営方法 | 講義形式の授業を中心とします。適宜、授業冒頭ではリアクションペーパーに対する質疑応答を行い、授業内容によっては、史料購読やデスカッションを実施します。 遠隔授業を実施する場合は、授業資料をポータルに掲示し、Teamsを利用します。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | リアクションペーパーや小テストについての解説を授業内に実施します。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しません。 |
小論文・レポート | 50% | 学期中に実施する論述式のレポートによって授業内容の理解度を評価します。 |
授業参加 | 30% | リアクションペーパーの提出と、積極的・協力的な授業態度によって評価します。 |
その他 | 20% | 学期中に2回実施する小テストによって授業内容の理解度を評価します。 |
テキスト | 授業レジュメを配布します。 |
参考文献 | 授業の中で紹介します。 |
その他、履修生への注意事項 | 授業で使用する資料は、対面授業の場合は授業日に配布し、遠隔授業の場合はポータルに掲示します。 対面授業日は、授業終了時にリアクションペーパーの提出をもって出席とし、遠隔授業日は、授業終了後にポータルのアンケートからリアクションペーパーの提出をもって出席とします。 遠隔授業はリアルタイム型で実施する場合はTeamsを使用します。オンデマンド型で実施する場合は、授業開始時間に授業動画へのリンクをポータルに提示します。 遠隔授業日のTeamsに参加するためのコードは、初回授業の前にポータルを通じて提示します。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |