科目名 | 日本語文章表現 | |
担当者 | 三栖 隆介 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 日本語の語感を把握し、的確な文章表現(口語も含む)を目指す。 | |
授業の達成目標 | 大野晋著『日本語練習帳』は、岩波新書には珍しくベストセラーになった一書で、確かに、日常で用いる日本語を厳密に追究している点では、画期的名著である。が、岡目八目ながら、その分析には若干の疑問の余地もなくはなく、また、いかに名著とは言え、20年以上前の刊行となると、現代の言語状況に即さない部分もある。それらを、要所要所の演習を通じて分析し、現代に即した、的確な言語表現の習得に結び付けたい。 | |
今年度の授業内容 | 上記の通り『日本語練習帳』の目次に従って進行する。各章において、担当者から講義・概説・問題点の指摘等を行った上で、受講者には練習問題を実践してもらう。但し、本文中とは別の解答を求めたり、形式を変えて出題する等のアレンジを加えるので、受講者は講義の段階から、積極的問題意識を持って臨むように。この教場レポートが、評価の大部分を占める。なお、第3回目以降の授業では、初めに前回のレポート講評を通じた補足も加わる事となる。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 【予習】 〇開講前のテキスト通読:4時間 〇日常の予習 ・新しい章に入る前の、一章全体の通読:1時間 ・当該の部分を、事前に読んでおく。練習問題も解答しておく事:1時間 【復習「】 〇前回レポートの解答確認。理解不十分なテキスト箇所の再読:1時間 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | テキスト『日本語練習帳』は早期に入手し、遅くとも第2回授業前までには通読しておくように。前述のように、授業前の当該箇所の練習問題も解答しておく事。授業中紹介する関連文献も、できるだけ目を通しておくように。なお、授業中しばしば新聞の社説を例に用いるので、各家庭の新聞(特に社説)を読む事が望ましい。 | |
第1回 | テキスト概説 | |
第2回 | 第1章「単語に敏感になろう」 ・「思う」「考える」を中心に | |
第3回 | 第1章 ・「大丈夫」「しっかり」を中心に | |
第4回 | 第1章 ・漢語(自立・独立・孤立等)を中心に | |
第5回 | 第2章「文法なんか嫌い」 ・「は」の働きを中心に(問題設定・対比機能) | |
第6回 | 第2章 ・「は」の働きを中心に(限度・再問題化機能) | |
第7回 | 第2章 ・「が」の働きを中心に | |
第8回 | 第2章 ・「は」「が」の併用、及び文の長さの問題について | |
第9回 | 第3章「二つの心得」 ・「のである」「のだ」の問題(含、社説の検討) | |
第10回 | 第3章 ・「が」の問題(含、文の短縮) | |
第11回 | 第4章「文章の骨格」(長文の縮約実践) | |
第12回 | 第5章「敬語の基本」 ・人称代名詞の検討 | |
第13回 | 第5章 ・二方面の敬語を用いた文の実践 | |
第14回 | 第5章 ・現代語における敬語使用の問題点 | |
授業の運営方法 | 講義科目ではあるが、練習問題を中心とする教場レポートを、実質的テストとして評価対象とする。毎回レポートを課する予定なので、欠席のないように。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 第3回以降、授業冒頭で前回のレポートの講評を行う。単なる答え合わせではなく、解答内容を踏まえ、受講者の顕著な誤りを指摘・補足するので、講義の一環として注意して聞くように。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 0% | 改めては実施しない |
授業参加 | 10% | 教場レポートの提出率により参加度を評価 |
その他 | 90% | 教場レポート |
テキスト | 大野晋著『日本語練習帳』(岩波新書) 1999年刊 780円 4-00-430596-9 |
参考文献 | 関連のものは授業時に紹介する。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |