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科目名近代日本文学
担当者小仲 信孝
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目女性の近代−家族・身体−
授業の達成目標近代家族が成立した明治期以降、家族のあり方は時代によって大きく変貌を遂げてきた。その変化の影響をとりわけ強く受けてきたのは女性たちであり、生き方ばかりではなく身体にまでその影響が及んでいる。この授業では、女性の視点から家族の問題を描いた小説の分析を通して、女性の現在を解読できるようになることを目標とする。
今年度の授業内容明治期の家族・女性のあり方と比較しつつ、現代の作家たちが捉えている現代の女性が抱える問題について解読していく。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前にポータルで配信する授業資料を読み、疑問点を確認して問題意識を持っておく。講義終了後は、講義内容を参照しながら、理解が深まったか検証しておくこと。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項講義で取り上げるテキストを事前に読んでおくこと。
第1回ガイダンス
第2回徳冨蘆花「不如帰」(1)−作品紹介−
第3回徳冨蘆花「不如帰」(2)−近代家族制度と女性−
第4回森鴎外「半日」(1)−作品紹介−
第5回森鴎外「半日」(2)−新しい女の誕生−
第6回江國香織「きらきらひかる」(1)−作品紹介−
第7回江國香織「きらきらひかる」(2)−夫婦って? 家族って?−
第8回山本文緒「眠れるラプンツェル」(1)−作品紹介−
第9回山本文緒「眠れるラプンツェル」(2)−専業主婦の恋−
第10回角田光代「八日目の蝉」(1)−作品紹介−
第11回角田光代「八日目の蝉」(2)−母性という制度−
第12回村田沙耶香「消滅世界」(1)−作品紹介−
第13回村田沙耶香「消滅世界」(2)−家族のディストピア−
第14回家族の現在地
授業の運営方法講義形式で行う。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法授業終了後、全体的な講評をポータルで配信する。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 90% 期末レポート
授業参加 0% 実施しない
その他 10% 積極的・協力的な授業態度
テキスト テキストはプリントで配布する。なお、「半日」以外の作品は文庫本で購入可能(参考文献を参照)
参考文献 徳富蘆花「不如帰」(岩波文庫)、江國香織「きらきらひかる」(新潮文庫)、
山本文緒「眠れるラプンツェル」(角川文庫)、角田光代「八日目の蝉」(中公文庫)、
村田沙耶香「消滅世界」(河出文庫)
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】