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科目名教育心理学
担当者未定
開講期2025年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業形態対面(全回対面)
オンライン実施回
全回対面
授業題目幼児、児童生徒の発達と学習の効果的支援のための心理学
授業の到達目標幼児、児童生徒に対する教育活動を効果的に進める上で必要な心理学的知見の学修と心理学的技術の習得を目標とする。授業では教育心理学に関する以下の5点の達成を到達目標とする。
1) 生徒の心身の発達に対する外的及び内的要因の相互作用、発達に関する代表的理論を踏まえ、発達の概念及び教育における発達理解の意義を理解し説明できるようになる。
2) 青年期の各時期における運動発達・言語発達・認知発達・社会性の発達について、その具体的な内容を理解し解説できるようになる。
3) 様々な学習の形態や概念及びその過程を説明する代表的理論の基礎を理解し説明できるようになる。
4) 主体的学習を支える動機づけ・集団づくり・学習評価の在り方について、発達の特徴と関連付けて理解し実践できるようになる。
5) 生徒の心身の発達を踏まえ、主体的な学習活動を支える指導の基礎となる考え方を理解し実践できるようになる。
今年度の授業内容生徒のさまざまな問題行動の背景には、発達の問題も関連した心理的要因が介在している。その発生メカニズムを理解し支援していく上で必要な基礎知識と技法を、学校心理学、主要なカウンセリング理論を通して習得する機会を提供するものである。
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について各授業前には、講義で扱う該当章ならびにレジュメ(各授業前に配布)を熟読し、概要・用語については、内容を含め理解しておくこと。
各授業後には、授業後に課す感想レポートの提出を通して、授業のふり返り、テキスト該当章ならびにレジュメを再読して、自分なりにまとめ直し理解を深めること。
1回平均約190分
自習に関する一般的な指示事項各授業前に講義で扱う章および事前に配布するレジュメを読んでおくことが望ましい。参考文献も活用して学習を深めること。
授業の特徴(アクティブラーニング)リアクションペーパー/ミニテスト/レポート/討議(ディスカッション・ディベート)/グループワーク/反転授業(知識習得の要素を教室外に済ませ、知識確認等の要素を教室で行う授業形態)
第1回イントロダクション 教育を支える心理学 テキスト第1章
教職課程における教育心理学の位置づけや、教育心理学の扱う内容や概要と歴史について理解する。
第2回発達とは  テキスト第2章
教員が子どもたちの発達を理解する上で、人が生まれてから死に至るまでの変化を理解する。
第3回子どもたちの発達1—乳幼児期の発達過程— テキスト第3章
子どもたちの発達2—児童期の発達過程— テキスト第4章
見通しを持った適切な支援をするために、乳幼児期・児童期の発達過程に関する一般的な傾向を理解する。
第4回子どもたちの発達3—思春期・青年期の発達過程— テキスト第5章
見通しを持った適切な支援をするために、思春期・青年期の発達過程に関する一般的な傾向を理解する。
第5回発達的変化  テキスト第6章
面接授業
次の段階への移行がスムーズになるように、見通しをもった適切な支援をするために身体や心理、対人関係の形成の仕方など、人間の発達の変化について理解する。
第6回性格  テキスト第7章
教育実践において個人特性に応じた適切な支援を可能にするために、子どもたちの個々の性格特性を理解する。
第7回欲求  テキスト第8章
その人の行動を引き起こす欲求や動機のあり方を捉えるために、子どもたちの生活に関連する心理特性を理解する。
第8回知能  テキスト第9章
見通しをもって、子どものタイプに合った教育を可能にするために、子どもの知能の発達に関する一般的な傾向を理解する。
第9回学習とは  テキスト第10章
期待される行動の変容をもたらす教育のあり方や支援の指針をもつことができるように、学習のメカニズムを理解する。
第10回動機づけ  テキスト第11章
期待される行動の変容をもたらす授業のあり方や支援の指針をもつことができるように、学習と動機づけとのメカニズムを理解する。
第11回学習の方法・形態  テキスト第12章
教育効果の向上が期待できる、学習の目的にそった、さまざまな学習の方法・形態を理解する。
第12回学級集団づくり  テキスト第13章
子どもたちの学習の成果も左右する、建設的で相互作用が活性化するような状態の学級集団づくりを理解する。
第13回学習評価  テキスト第14章
子どもの実態に関する調査や各種データなどにもとづき、子どもたちの主体的学習を支える学習評価のあり方について考えていく。
第14回教員の指導行動 テキスト第15章
子どもたちの資質・能力を獲得していくために必要な、主体的学習を促す、教員の指導行動のあり方について考えていく。
授業の運営方法授業の展開では、小グループを設定し、グループディスカッション、グループラーニングの機会を設け、
受講者自身がグループ体験する中で学びが深まるように、学習活動を促進していきたい。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法各講義後に提出された感想レポートについては、次回講義内で特徴的な見解の紹介や典型的な誤解についての解説を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 60% 最終授業にレポートを課し、その内容を評価する
授業参加 40% 積極的(能動的)な講義への参加と予習状況、ディスカッション時の態度、各授業後に課す感想レポートにて評価
その他 0% 特になし
評価内容(評価方法、評価基準4) 特になし
テキスト 教育心理学の理論と実際/河村茂雄・武蔵由佳(編著)/図書文化/2019
ISBN 978-4-8100-9722-1

参考文献 やさしい教育心理学 第5版/鎌原雅彦・竹網誠一郎(著)/有斐閣アルマ/2019年
よくわかる教育心理学/中澤潤(編著)/ミネルヴァ書房/2008年
その他、履修生への注意事項 1. 事前にテキストの当該章および事前配布のレジュメを読み、基本的な理論や用語について理解しておくこと。
2. グループ・ディスカッションでは積極的な態度で参加を望む。
3. 自身の発達過程やキャリア形成についても考える機会としてほしい。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】
実務経験の概要 企業営業担当者、学級経営教育コンサル担当者、教育アプリ開発サポート担当者
実務経験と授業科目との関連性 学級経営の分野の経験を通して、教育委員会や学校に対して「いじめ・不登校未然防止および、学力向上」のサポート研修を行う。