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科目名彫刻基礎実習II(応用)
担当者田中 隆史
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数1単位
授業の方法実習
授業題目自分の手と顔を制作します
授業の達成目標基礎的なデッサン力をもとに造形的な創造力と教職に必要な知識・技能を養成する 。  
達成目標                                                                                             
1.彫刻の材料となる素材(水粘土)を使い基本的な技術や知識を身につける。(知識・理解)
2.過去の彫刻を学び制作への関心・意欲を高め表現活動に向き合うことができる。(関心・意欲・態度)
3.彫刻分野の教育において、実践的な学びについての考えを深め、指導上の留意点を意識することができる。(思考)
4.材料を加工する道具や工具の扱いを学び怪我の防止に役立てる。
5.知識・技術等の基本をもとに自分なりの表現、計画的な表現など主題や技法、様式を考え制作することができる。(技能・表現)

今年度の授業内容この受業では、対象の観察から得られた形を粘土によって造形していきます。前半は自分の手を模刻制作します。後半は自分の頭部を模刻制作していきます。人の手による綿密な表現方法を追求する学習です。また素材である粘土の造形の自由さを学習し、加えて人体の構造である骨や筋肉の仕組みを学びます。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について人体についての骨格・筋肉の理解を促すため、授業毎に人体についての資料を配ります。その資料を活用して人体の骨格・筋肉を調べる(1.5h)。表皮の皺・指・爪を観察して描く(3h)。目・鼻・眉・唇を観察して描く(3h) 合計7.5時間
自習に関する一般的な指示事項自分の手や顔をよく観察し、日頃からのスケッチを心がけてください。必要であれば「やさしい顔と手の描き方」A.ルーミス著 ISBN978-4-8373-0107-3C3071を購入して自習してください。
第1回オリエンテーション、課題説明、道具説明、粘土練り
第2回手のデッサン・ポーズ決め
第3回粘土練り・心棒制作
第4回手の制作1 手の骨格を意識して粘土を心棒につけていきます。
第5回手の制作2 粘土で手の量感を出していきます。
第6回手の制作3 手の細部を作り込んでいきます。 作品講評片付け
第7回顔のデッサン1(自画像)
第8回顔のデッサン2ポーズ決め(自画像)
第9回粘土練り・心棒制作
第10回顔の制作1 頭蓋骨を意識して粘土を心棒につけていきます。
第11回顔の制作2 粘土をつけて頭部の量感を出していきます。
第12回顔の制作3 表情となる筋肉を意識して粘土をつけていきます。
第13回顔の制作4 目、鼻、耳、髪などの形を作ります。
第14回顔の制作5 細部を作り込み完成させます。作品講評・片付け
授業の運営方法実習形式の授業です。次の点に留意し学習を進めます。(1)対象をよく観察し、素材の性質を理解し制作すること。(2)道具の扱いが適切にできること。(3)各自の進度に合わせて制作すること。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法提出された課題毎に講評を行います。講評は合同形式で行いデッサンや模刻のポイントを説明していきます。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
授業参加 30% 積極的・協力的な授業態度を総合的に評価します。
その他 70% 課題作品の提出。素材の特性を活かす、完成度、独自の創意工夫を観点として評価します.
テキスト 資料適宜配布します。
参考文献 オーギュスト・ロダン、高村光雲 、船越桂、佐藤忠良の作品を調べておいてください。
その他、履修生への注意事項 エプロンを持参するか、汚れてもよい服装で受講してください。実習材料費:2500円(粘土、絵の具、補填材)スケッチブック、鉛筆(HB〜3B)、消しゴム、カッターナイフを毎回持参して下さい。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】
実務経験の概要 アーティストとしてギャラリー・デパートを中心に陶芸作品を発表しています。第10回現代茶陶展 優秀賞及び作品収蔵。アメリカ合衆国・フィラデルフィア美術館・ニューアーク美術館に作品収蔵。日本陶磁芸術教育学会所属
実務経験と授業科目との関連性 これまで培った造形技術を学生に伝えます。その技術で美術教育、デザイン、美術の仕事に応用出来るスキルを養成します。