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科目名デザイン基礎実習II(応用)
担当者奥秋 由美
開講期2025年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数1単位
授業の方法実習
授業形態対面(全回対面)
オンライン実施回
全回対面
授業題目デザインの基礎 『物語をデザインする』
授業の到達目標デザインとは、私たちが人間らしい生活をするために欠かせない存在と言えます。デザインは常に「誰かのために」考えられていて、制作の始まりから完成までを計画、実行するというプロセスがあります。授業では、そのプロセスを参考に 目的とコンセプトの設定からアイデアスケッチを経てデザインを形にしていくことを学び習得していきます。また、デザインのために様々な資料を収集したり、材料や技法に工夫を施す力を発揮できるようになることも目標とします。
今年度の授業内容『物語をデザインする』と題して、デザインのプロセスを体験、理解していきます。形のない物語に絵本という形を与え表現します。サイズ、ページ数、製本方法を限定しますが、物語は各自自由に選択します。選んだ物語をいくつかの条件下で、どのような人に向けて、どのようなコンセプトで、どのような絵柄で、どのようなページ構成で表すのかを考え、視覚表現としての絵本をデザインしていきます。また「絵本と映像メディア表現」について映像鑑賞やアイデア発表も行います。
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間についてポータルに掲出する各課題の資料に目を通し、内容を把握しておく 1回平均約45分
自習に関する一般的な指示事項・図書館などでできるだけ多くの絵本に目を通し、本に施されたデザインを研究する
・指定した展覧会の鑑賞
授業の特徴(アクティブラーニング)実施しない
第1回オリエンテーション:デザインに取り組む準備
絵本デザイン:絵本全体の構成を考える
第2回製本:表紙と見返しの紙を選ぶ
映像メディア表現:静止画と動画について
絵本デザイン:物語の決定、絵本全体の構成を考える、ページ展開
第3回製本:本文ページを綴る、見返し取り付け、背固め
絵本デザイン:絵本全体の構成を考える、表紙→扉→本文→奥付→裏表紙
第4回製本:本文の背に寒冷紗を貼る、表紙用の紙を必要なサイズを切り出す、糊の準備
絵本デザイン:本文ページの構成を考える、ラフ画制作
第5回製本:表紙を作る
絵本デザイン:本文ページの構成を考える、ラフ画制作
第6回製本:本文ページに表紙を取り付ける
絵本デザイン:絵本全体の構成を見直す
第7回製本が完了した本の中に物語を表現していく
第8回表紙、裏表紙、背の制作
第9回扉と奥付の制作
第10回本文の制作、バランスを考える
第11回本文の制作、配色を確認する
第12回本文の制作、完成を目指す
第13回絵本の発表
映像メディア鑑賞
「絵本と映像メディア」に関するアイデアなどの発表
第14回作品鑑賞会、講評会
授業の運営方法実習を中心とした授業ですが、理解を深めるため映像鑑賞や講義も取り入れます。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法講師による講評会
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% なし
小論文・レポート 0% なし
授業参加 60% 作品提出(30%)、作品発表(30%)
その他 40% 作品への創造性とアイデア (20%)、作品の完成度(20%)
評価内容(評価方法、評価基準4) 作品への創造性とアイデア (20%)、作品の完成度(20%)
テキスト 必要に応じて配布
参考文献 『絵本の表現』 中川素子 著 朝倉書店
『絵本とイラストレーション:見えることば、見えないことば』 今井良朗 編著;藤本朝巳,本庄実千代 著 武蔵野美術大学出版局

OKUAKI STUDIO art blog “簡単な製本方法” https://okuakistudio.com/easy-bookbinding/
OKUAKI STUDIO art channel “ハードカバーの準備作業” https://youtu.be/GXvZue-UYb0
               “本文に表紙を取り付ける作業” https://youtu.be/fh_sByM_dgY
関連ページ 国際子ども図書館 https://www.kodomo.go.jp/
その他、履修生への注意事項 実習費:
2,500円の実習費が必要となります。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】