| 科目名 | 人文学研究入門L | |
| 担当者 | 森 まり子 | |
| 開講期 | 2023年度秋学期 | |
| 科目区分 | 週間授業 | |
| 履修開始年次 | 2年 | |
| 単位数 | 2単位 | |
| 授業の方法 | 講義 | |
| 授業題目 | 国際教養としての世界史 | |
| 授業の達成目標 | 欧米・アジア・日本に歴史を地域横断的に見るテーマを色々と学ぶ事によって、世界史的な視野で物事を見る事に関心を持ち、一つの事象を歴史的背景から深く多角的に掘り下げていく視点を持つ事ができるようになる。 |
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| 今年度の授業内容 | 高校までは欧米史、アジア史、日本史などと分けて習ってきたが、グローバル化が進んだ今日では民族問題・宗教紛争・移民や難民の問題など複雑な問題は欧米とアジアの区分を超えたグローバルな視野から見ないと本質がつかめない事がある。この授業では中世~近現代の欧米・アジア・日本の歴史を地域横断的に見るテーマを取り上げ、欧米・アジア・日本の文化や社会や歴史を広く比較しつつ、今まで習った事にない様な歴史的背景を深く多角的に掘り下げていく「グローバル・ヒストリー」という新鮮な視点を提示する。 |
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| 準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前にテキストの指定箇所(ポータルで連絡する事もある)を通読し、事前に配布する講義資料(ポータル等で事前に配布)を印刷するなどして一通り目を通し、不明な言葉(歴史用語など)や出来事があれば辞典などで調べておくと理解が深まります。事後には、200字程度以上の感想を提出して頂きますので、それを書く過程で授業を振り返って疑問点や問題意識を高め、ご自身の基本的知識の不足を感じる箇所はそのままにせず、テキスト指定の地図帳やお手持ちの高校世界史教科書で補う努力をして下さい。 | 合計60時間 |
| 自習に関する一般的な指示事項 | 参考文献として提示する本を積極的に読んで下さい。また期末レポートは課題本の感想を含めて課す可能性があるため、指示のある本については早めに読み進めて下さい。授業で取り上げた話題と関わりのある新聞記事を集めて熟読すると、授業における学びを深める事ができます。なお、教科書指定の地図帳は授業外でも活用し、よく眺めておいて下さい。 |
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| 第1回 | イントロダクション |
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| 第2回 | 暦から見る文明と宗教ーー西暦、イスラーム暦、元号 |
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| 第3回 | コーヒー・紅茶・砂糖をめぐる東西文明交流史 |
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| 第4回 | キリスト教ヨーロッパの形成とイスラーム――十字軍と「聖戦」 |
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| 第5回 | アイデンティティとは何か――レバノンの事例から |
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| 第6回 | 宗教的迫害の歴史から考える「不寛容」と「寛容」 |
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| 第7回 | アイデンティティと「伝統」ーー「伝統」とは何か |
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| 第8回 | 今のヴェトナム語と朝鮮語はどの様にできたか――言語の成り立ちから見る植民地支配 |
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| 第9回 | ナショナリズムはいつから興ったか――19世紀ヨーロッパ、イスラーム世界、日本 |
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| 第10回 | 見方によって歴史は変わる①――オーストリアから見たフランス革命 |
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| 第11回 | 見方によって歴史は変わる②――イギリスから見た日清戦争 |
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| 第12回 | フランスでは何故テロが多いのか――フランスとイスラーム世界 | |
| 第13回 | 新疆ウイグル自治区問題の起源――清朝中国の歴史から読み解く現代中国とイスラーム |
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| 第14回 | カシミール紛争――英領インド時代に遡ってヒンドゥー・ムスリム紛争の起源を考える |
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| 第15回 | 言語とナショナリズム | |
| 授業の運営方法 | 遠隔授業の実施については、Teamsによるリアルタイム授業を基本とします(チームコードは事前にポータル通知し、授業開始前に全員にご登録頂きます)。具体的な内容は「履修生への注意事項」を参照して下さい。 | |
| 課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 毎回の授業冒頭に、前回の感想に書かれた質問に答えたり、どのような感想が多かったかなどを紹介します。 | |
| 評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
| 小論文・レポート | 50% | 期末レポートの内容によって評価する(具体的には授業中に説明) |
| 授業参加 | 50% | 毎回の授業の感想(提出率・内容によって総合的に評価) |
| 定期試験 | 0% | 実施しない |
| テキスト | 新座生協に入荷をお願いする予定。 ●アミン・マアルーフ著、小野正嗣訳『アイデンティティが人を殺す』ちくま学芸文庫、2019年、1100円(+税) ●日下部公昭ほか著『第4版 詳説世界史図録』山川出版社、2020年、860円(+税) |
| 参考文献 | 授業内容に関連する本の一部を挙げます。幾つかでも読んでおくと授業の理解が深まり、世界的視野が広がってその後の学びにつながっていくと思いますので、積極的に読む事をお勧めいたします。(その他にも授業中に紹介する事があります) 後藤明著『イスラーム世界史』角川ソフィア文庫 ラルフ・ハトックス著、斎藤富美子・田村愛理訳『コーヒーとコーヒーハウス』同文舘 佐藤次高『砂糖のイスラーム生活史』岩波書店 ベネディクト・アンダーソン著『想像の共同体』書籍工房早山 ホブズボーム、レンジャー著『創られた伝統』紀伊國屋書店、1992年 |
| 関連ページ | |
| その他、履修生への注意事項 | <遠隔授業時における出席の取り方>遠隔授業をリアルタイム配信する際は、授業内で出欠の確認を行います。 <遠隔授業の実施方法> 遠隔授業についてはTeamsを使用し、リアルタイムで行います。初回授業の前に履修生宛てにTeamsのコードを伝えますので、初回授業前に全員登録し、遠隔授業に当たる日はそれにアクセスして、私が立ち上げる「会議」に参加して下さい。 <授業一般の方法> ●授業資料は事前にポータル配布しますので、事前に印刷するなどして各自持参して下さい。教室では紙媒体では配布いたしませんのでご注意下さい。また授業資料はTeamsファイルにもアップしておきますので、紛失の心配なく、いつでも保管されています。従って教室に来て受講する場合は、ご自分のPCを持参してTeamsファイルにアップされている資料をデジタルで見る事も(インターネットアクセスが問題ない教室であれば)可能です。しかし心配な方は、授業資料を予め印刷して教室に持参することをお勧めします。 ●授業後の感想は、毎回配布する所定の用紙にワードで入力し、ポータル課題提出機能で提出して頂きます。ポータル課題機能設定は、授業終了後に行います(当日の深夜になる事もあります)。設定されたら提出できます。授業後2~3日の期限で設定されますので、期限内にご提出下さい。 ●授業スケジュールは授業の実際の状況や進捗に応じて、削減したり一部内容を変えたり、順番を変えたりすることがあります。 <成績評価に関する注意点> ●毎回提出する授業の感想が50%と高い評価割合を占めているため、全く未提出の場合、期末レポートの状況によっては単位取得が難しくなるので、留意して毎回提出して頂くことが重要です。 ●他方、毎回感想を提出していても、期末レポート未提出の場合は自動的にE評価となる(単位が取得できない)事に注意して下さい。つまり期末レポート未提出の場合は、普段きちんと感想を提出していても再評価対象とならずに自動的にEとなるため、充分注意して下さい。 |
| 卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |