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科目名人文学研究入門K
担当者笹島 雅彦
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次2年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目国際秩序のゆくえ
授業の達成目標世界について知っておきたい基本知識を理解し、世界を読み解く力を身に着ける。膨大な国際ニュースの中から、必要な情報を巧みに選り分けられるよう、分析力を養っていく。
今年度の授業内容日ごろは馴染みにくい国際ニュースを紹介しながら、その背景を説明していく。また、講読テキストを輪読し、基本的な世界の近代史、各地域の情勢について理解を深めていく。グローバル時代のさまざまな課題についても触れていく。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について指定された文献を熟読し、発表担当者はレジュメにまとめておく。また、国際ニュースの担当者は、1週間の出来事の中から重要と思われるニュース報道をレジュメにまとめて紹介する準備を行う。(1時間)
合計60時間
自習に関する一般的な指示事項新聞記事をよく読む。特に、国際ニュースを重点的に読む。
第1回授業の概要説明と担当振り分け
第2回三十年戦争とウエストファリア体制
第3回第一次世界大戦勃発まで
第4回戦間期から第二次世界大戦
第5回冷戦時代
第6回冷戦後
第7回ヨーロッパと東アジア
第8回南アジアと中東
第9回アフリカとアメリカ大陸
第10回グローバル化と対テロ作戦
第11回核拡散問題
第12回気候変動と移民・難民問題
第13回サイバーセキュリティ―

第14回貿易と投資
授業の運営方法

授業の冒頭、担当者が1週間の国際ニュースの中から最重要事項を報告する。参加者はそれぞれの質問や意見を述べて、討論に参加する。講読では、レジュメの発表者が口火を切り、議論を進める。そのうえで、各学生が関心のあるテーマについて、調査を行い、独自の視点から発表する。調査方法は事前の授業時間内に助言する。その後、全員で討論・質疑応答を行う。


課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法ウエブ会議システムMicrosoft-teams上、各学生それぞれの「クラスノートブック」欄を用い、毎回の授業終了時に「リアクション・ペーパー」を投稿する。One Note機能をフル活用する。「リアクション・ペーパー」に質問は書かないこと。質問は授業時間内に直接、質問することが原則。「リアクション・ペーパー」には、授業内容のメモや、指示に基づくそれぞれの意見を書きこむこと。教員はそれに対し、赤ペンで講評、添削を行う。レポート提出の場合も同様である。
場合によっては、チームズのチャット機能や、ポータル上の「掲示板」「Q&A」「メール」機能を利用する場合もある。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0%
小論文・レポート 60% 中間、期末レポート
授業参加 40% 授業への積極的参加
その他 0%
テキスト リチャード・ハース著「The World 世界のしくみ」(日本経済新聞出版、2021年)2420円、ISBN978-4-532-1771-6

参考文献

ジョセフ・ナイ著「国際紛争ー理論と歴史(原書第10版)」(有斐閣)2500円。ISBN978-4-641-14917-5
佐橋亮著「米中対立」(中公新書、2021年)940円、ISBN978-4-12-102650-7
細谷雄一著「国際秩序」(中公新書、2012年)880円、ISBN97-4-12-102190-8

その他、履修生への注意事項 (成績評価)
全14回の授業のうち、三分の二以上、つまり10回以上の出席者を成績評価対象とする。

卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】
実務経験の概要

35年間に及ぶ新聞記者生活。政治部、国際部などに所属し、北京特派員として中国の暗部を探るなど、ジャーナリズムの最前線で働いてきた。

実務経験と授業科目との関連性

政治、外交、安全保障にかかわる豊富な現場体験をもとに、理論と現実の相違点を実証的にわかりやすく分析する。単なる教科書的な理論の紹介ではなく、深く現実政治の動向を見据えながら、ダイナミックに国際事象に切り込んでいく。