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科目名人文学研究入門I
担当者森谷 裕美子
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次2年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目「人新世」時代の文化人類学
授業の達成目標1 不安定で不確実な現代世界を生き抜くヒントを見つけ出すことができる。
2「持続可能な開発」や「地球と人類のより良い未来」のために私たちができることは何か、具体的に考えることができる。
今年度の授業内容今、私たちが生きている世界は、グローバル化によって人類による他者の支配や同化、自然に対する支配・管理が急激に進んだ世界であり、このような人類を滅ぼしかねない世界に警鐘を鳴らすために、今のこの時代に「人新生」という用語が用いられるようになった。本授業では、このような「人新生」時代を生き抜き、人類の未来を切り開いていくために私たちはいったいどうしたらいいのかについて、見逃してしまいそうな身近な問題をテーマに考えていく。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について授業時にきちんとメモを取り、授業後に毎回、その内容を復習し次の授業に臨むこと。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項新聞・テレビなどのメディアから地球環境に関する情報を広く収集するとともに、日常生活のあらゆる場面にみられる「見逃してしまいそうな身近な問題」に気づくよう自覚的に生活すること。
第1回人新生とは何か <映像資料使用>
第2回 1 人間と自然  (1) 『天気の子』と気候変動 <映像資料使用>
第3回1 人間と自然  (2) 自然破壊 <映像資料使用>
第4回1 人間と自然  (3) 自然と不平等
第5回2 人間と人間  (1) 貧困と差別 <映像資料使用>
第6回2 人間と人間  (2) 真実と虚構 <映像資料使用>
第7回2 人間と人間  (3) 老いとケア
第8回3 人間と非人間 (1) アニミズム <映像資料使用>
第9回3 人間と非人間 (2) マルチスピーシーズ 
第10回3 人間と非人間 (3) 人間的なるもの  <映像資料使用>
第11回4 人間と文化 (1) 自文化と他文化
第12回4 人間と文化 (2) 世俗と宗教 <映像資料使用>
第13回4 人間と文化 (3) 文化の持続可能性
第14回総括:これまでの内容を総括し、人新世を生き延びるための方策を考える
授業の運営方法パワーポイントと映像資料を用いて授業を行う。テーマごとに授業内で課題を課す。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法課題については、次回の授業にて解説・講評を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
その他 100% テーマごとの課題
テキスト 独自に作成した資料を授業時間内に配布する。
参考文献 授業内で適宜紹介する。
その他、履修生への注意事項 授業スケジュールは、授業の進み具合によってずれることがあるので注意すること。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】