科目名 | 人文学研究入門C | |
担当者 | 奴田原 諭 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 2年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 論じるための〈視点〉 | |
授業の達成目標 | 根拠を示した確かな考察を元にしっかりと構成された考えを構築し、さらにはそれが充分に反映された資料を作成出来るようになる。 | |
今年度の授業内容 | 短篇と言われる、比較的短い小説を読んでゆきます。短篇は長篇に比して相対的な意味で一文一文に緊密さがあります。この緊張感漂う文章について、細部にまで神経を行き渡らせながら考察してゆきます。一つ一つの表現を疎かにしないことは小説を読むことの根本であると同時に、実生活に於いても重要であるかもしれません。丁寧に読むこと、短篇の読解を通してそれを身につけてもらいます。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 授業にて取り上げる作品を読み、感想や意見、疑問点など、作品を論じるための「論点」を整理し、メモする。 授業にての担当者、並びに他の出席者との意見の相違をまとめ、メモする。 双方、1時間ほどを目安として、丁寧に行ってください。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 授業にて考察対象として取り上げた作品に留まらず、同作家の他作品、同時代の他作家の作品、そこまで目配せして考えてみてください。 | |
第1回 | ガイダンス—授業の進め方 | |
第2回 | 永井均「人称の秘密」を読む | |
第3回 | 考察の例:「山月記」 | |
第4回 | 「夢十夜—第一夜」 | |
第5回 | 「ぢいさんばあさん」 | |
第6回 | 「高瀬舟」 | |
第7回 | 「地獄変」 | |
第8回 | 「秋山図」 | |
第9回 | レジュメの作成―「夢十夜―第六夜」 | |
第10回 | 「藪の中」 | |
第11回 | 「春は馬車に乗って」 | |
第12回 | 「駈込み訴へ」 | |
第13回 | 「走れメロス」 | |
第14回 | 「夏の花」 | |
授業の運営方法 | それぞれの作品の担当を決め、事前に考察の元となる「論点」を考えてきてもらいます。担当者以外も、担当者の提出した「論点」を共に考え、意見・質問等をすることでその回に参加してもらいます。発言がないことは出席していないも同然、そのつもりでいてください。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 毎授業後に課題としてのコメントの提出を求めます。その中からいくつかをピックアップし、担当者の見解を交えて公開いたします。 また、最終的に課す小論文課題を公開することで、他の受講者との力関係を自ら把握してもらいます。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 80% | 詳しくは「その他、履修生への注意事項」参照。 |
授業参加 | 20% | 詳しくは「その他、履修生への注意事項」参照。 |
その他 | 0% | 実施しない |
テキスト | 担当者作成のファイルを共有します。その他適宜指示します。 |
参考文献 | 永井均『転校生とブラック・ジャック』(岩波書店) |
その他、履修生への注意事項 | 課題に関する評価基準 授業内容の理解を垣間見ることのできるものでC以上、授業内容をしっかりと反映させた上での作品分析でB以上、授業内容の理解を前提とし、そこに独自の見解を論理的に反映させ得たものでAと評価します。 授業参加に関する評価基準 毎時間、授業内容をまとめ、そこから何を考え、何について疑問を持ったかといった内容を記し提出、時間内でどれだけ積極的に「考えたのか」を評価の対象とします。 話を聞き理解する、それだけでは学問する者のあるべき姿とは言えません。考えてください。話題となったテーマを対岸のこととして捉えるのではなく、自らのこととして積極的に考えてみてください。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |