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科目名比較文化概論
担当者剱持 あずさ
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目美術からみる日本(東洋)と西洋


授業の達成目標日本と西洋(ヨーロッパ)の美術作品の比較検討を通じて、宗教や思想、文化的背景の相違や、普遍的な共通点について知見を得る。
それぞれの作品の造形感覚や美意識の違いに気づき、作品を味わうことができる。
両者の交流の歴史を学ぶことで、自らの価値観や文化的な感性を相対化できるような、柔軟な思考と幅広い視野を持つための基礎教養を養う。



今年度の授業内容日本およびヨーロッパの伝統的な美術における、それぞれの基本的な造形感覚(空間のとらえ方、光と陰影の描き方など)および描く内容(宗教、自然、人間など)について、主に絵画作品を通じて紹介し、両者の違いは何か、共通点はあるのか、それらはどのような歴史・文化的背景によってもたらされているのか、などの問題を考えていく。
終盤では、日本の近代洋画やヨーロッパにおけるジャポニスムの作品を取り上げながら、19世紀後半の美術交流のありようを検討する。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について授業前:高校の教科書などで西洋史や日本史の流れを復習し、時代背景をつかんでおく。事前に授業資料が配布された場合は、一読しておくこと。
授業後:授業に関連する時代や文化についての関連図書を読んだり、インターネットで調べたりして理解を深める。



合計60時間
自習に関する一般的な指示事項この授業では主に絵画作品を扱います。興味のある画家や作品があれば、それがいつ(時代)、どこで(国・地域)制作されたのか調べておくと良いです。
また、その頃の時代背景についても、復習をしておきましょう。自習したりレポートを書いたりする時は、インターネットだけではなく必ず図書資料も参照するようにしてください。


第1回イントロダクション
第2回空間の描き方(1)西洋編

第3回空間の描き方(2)日本・東洋編

第4回光をどう描くか(1):西洋編
第5回光をどう描くか(2):日本編
第6回時間の描き方
第7回何を表現するのか(1):宗教
第8回何を表現するのか(2):ヨーロッパ絵画に描かれた自然

第9回何を表現するのか(3):日本の絵画に描かれた自然

第10回何を表現するのか(4):ヨーロッパの絵画に描かれた人間
第11回何を表現するのか(4):日本の絵画に描かれた人間
第12回19世紀の美術交流(1):幕末から明治時代の日本での西洋美術の受容について
第13回19世紀の美術交流(2):ヨーロッパにおけるジャポニスムについて
第14回まとめ
授業の運営方法講義形式の授業ですが、授業中に小課題を行ったり、グループで話し合ったり、受講生に意見を求めたりすることがあります。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法授業中や授業後の小課題(感想など)について、授業中に紹介し、講評します。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 60% 期末レポートの内容により、授業内容の理解度をはかります。
授業参加 40% 授業中・授業後の小課題により、授業への参加度をはかります。
その他 0%
テキスト 特になし。
参考文献 島本浣、岸文和(編)『絵画の探偵術』昭和堂、1995 など
その他、履修生への注意事項 出席確認は、ポータル機能の「スマホ出席登録」で行います。初回授業で説明します。
授業資料の配布や、授業後の小課題(感想など)の提出は、ポータルを通じて行います。その他、連絡等もポータルを通じて行いますので、ポータルは十分注意して見るようにしてください。


卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】