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科目名美学概論
担当者副島 善道
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目

美学が定義を求める「美」は哲学ではどのように扱われたかを考察する  

授業の達成目標

美学が哲学の一分野であることを念頭に、まず哲学とは何を考える学問であるかを徹底的に理解する。この作業の延長に美学を置き、その果たすべき役割を具体的に解釈することを目的とする。このために、いくつかの映画作品を鑑賞し、哲学の問題の所在と解決を共感的に理解したい。この結果、哲学の機能と権限を分析して、さらに美学の役割を理解することができる。  

今年度の授業内容

哲学と聞くと難解な学問と思われてしまうが、それは間違いである。哲学は私たちが何を知ることができるかを確認しようとして生まれた学問であり、私たちの思考や認識を振り返ってみれば、これは簡単に跡付けることができる。まずこの枠組みを押さえ、その上で、美をめぐる美学が成立する必要があったのかを理解することを授業の目的とする  

準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について難解な学問という印象が伴うので、それを払拭するためにも関連の図書に目を通してみることも必要。またテキスト(後述)も精読されたい。そのために一週間あたりに90分程度の学習が必須。
合計60時間
自習に関する一般的な指示事項哲学用語について、不明の部分がある場合は担当教員に申し出ること。
第1回

知る、とは何か 

第2回

知ることは経験から始まる ☆以上2回分が「第1回ポータルの授業資料」です

第3回

経験はあいまいであることについて

第4回

経験を伴わない知識があるか その1 帰納法  ☆以上2回分が「第2回ポータルの授業資料」です

第5回

経験を伴わない知識があるか その2 演繹法 

第6回

なぜ牛乳が飲めるのか?;日常における帰納的な判断  ☆以上2回分が「第3回ポータルの授業資料」です

第7回

私は私であると同時に私でない、ということはできない;演繹と論理判断 

第8回

なぜ体験しない結末を語ることができるのか  ☆以上2回分が「第4回ポータルの授業資料」です

第9回ここは一回総括レポート書いてみましょう、知識の確認。またここまでの哲学知識を理解するうえで効果的な映画作品を複数紹介します。

第10回哲学は何を発見したか
第11回

真理と虚偽  ☆以上2回分が「第5回ポータルの授業資料」です

第12回真理・善・そして美しさ
美しさを哲学すると
第13回

美しいバラが咲くのか、咲いているバラが美しいのか  

美学と哲学とのかかわりを確かめる  ☆以上2回分が「第6回ポータルの授業資料」です

第14回哲学から誕生した美学をこうして理解したうえで、そもそも「美」とは何かについての知見をまとめる。
授業の運営方法

哲学を難解にとらえない、これが授業を正しく聞く手がかりです。どんな哲学事項も人間の具体的行為に置き換えることが出来る、その作業を抜きにして哲学の理解はありません。

受講の方法、また特に注意することについては、その時々にご説明いたします。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法出席確認の代わりとなる小作文を作成します。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 40%
定期試験 60%
テキスト

副島善道著 『芸術学の基礎』 (授業研究会出版 2019年) こちらをテキストにいたします。
入手方法=第1回の教室授業の時に、新座キャンパスの副島研究室で頒布します。生協等では販売しません。授業ですぐに使いますので、この時にお求めください。
なお、現代文化表現学科の1年生・2年生の方は『文化表現基礎論』と同じテキストなので別途そろえる必要はありません。

関連ページ

副島研究室の映画報告 https://ameblo.jp/gutweg24242/entry-12572204375.html

その他、履修生への注意事項

テキストには豊富な映画作品紹介があります。ぜひともご視聴ください。美学の理解が深まります。

卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】