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科目名文化人類学
担当者森谷 裕美子
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目人の一生と文化
授業の達成目標1 「我々の文化もまた、ある時代の特定の文化が生み出した知識と技術の体系の一つであり、絶対的、普遍的なものではない」という考え方が理解できる。
2 「異文化に生きる他者」との共生のあり方について、自ら考えることができる。
3 現代社会が抱えるさまざまな問題を解決するためのヒントを見つけ出すことができる。
今年度の授業内容人類学とは人間を研究する学問であり、その研究分野はきわめて広範である。人類学の一分野である文化人類学では「社会的・文化的存在」としての人間を研究するが、ここでは特に「社会的・文化的存在として生きるとはどういうことか」を中心的なテーマに据え、個々の社会の事例をもとに「人間とは何か」を考える。具体的には、人間が一生の間に社会の成員としてどのように親子や家族、親族などの社会関係を築き、そこでそれぞれに与えられた役割をどのように行き、死んでいくかを「生、家族・親族、病、死」といったテーマにそって学んでいく。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について授業時にきちんとメモを取り、授業後に毎回、その内容を復習し次の授業に臨むこと。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項日頃から新聞、テレビなどのニュースで世界の出来事に関心を持ち、資料を収集すること。
第1回授業のねらい:文化とは何か、文化人類学とはどんな学問か <映像資料使用>
第2回1 宗教と関わること (1) 信仰の対象と儀礼 <映像資料使用>
第3回1 宗教と関わること (2) 人間の一生と儀礼の関わり <映像資料使用>
第4回2 この世に生まれること (1) 人間の誕生 (2) 親子関係を規定するもの
第5回3 大人になること (1) 大人になるための成人儀礼
第6回3 大人になること (2) 婚姻制度と新たな家族の形成-1:婚姻制度 <映像資料使用>
第7回3 大人になること (2) 婚姻制度と新たな家族の形成-2:新たな家族の形成
第8回4 病むこと (1) 病とその対処法 (2) 病因としての超自然的存在
第9回4 病むこと (3) 病気治療と霊的職能者-1: 病気治療 <映像資料使用>
第10回4 病むこと (3) 病気治療と霊的職能者-2: 霊的職能者
第11回5 死ぬこと (1) 死の意味と死者儀礼
第12回5 死ぬこと (2) 死体処理の方法と意味<映像資料使用>
第13回5 死ぬこと (3) 祖先とのかかわり方<映像資料使用>
第14回まとめ:これまでの講義の総括   
授業の運営方法パワーポイントと映像資料を用いて授業を行う。これに合わせて、授業の理解度を問う小テストや映像資料を見ての課題が授業時間内にある。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法小テスト、課題については、次回の授業にて解説・講評を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 60% 授業の理解度を問うテスト
小論文・レポート 20% 授業中の小テスト
授業参加 20% 課題の提出
テキスト 独自に作成した資料を授業時間内に配布する。
参考文献 ・マリノウスキー『バロマ: トロブリアンド諸島の呪術と死霊信仰』未来社、 1981年(ISBN-13:978-4624220075)
・エヴァンズ=プリチャード『ヌアー族』‎ 平凡社、1997年(ISBN-13‏ :‎ 978-4582762198)
その他、履修生への注意事項 授業スケジュールは、授業の進み具合によってずれることがあるので注意すること。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】