科目名 | 中国文学概論 | |
担当者 | 馬場 昭佳 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 中国文学について、詩・文章など各ジャンルの特徴およびその歴史的変遷を解説する。 | |
授業の達成目標 | 中国文学の各ジャンルについて理解し説明できるようになる。 中国文学の歴史的な変遷について理解し説明できるようになる。 |
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今年度の授業内容 | 中国の言語・文字という基底をおさえた上で、詩・文章・戯曲・小説など幅広いジャンルについて変遷をたどり、それぞれの特質を明らかにする。また他国の文学との比較を通じて、中国文学の独自の特徴も明らかにする。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前にポータルに提出する各回の資料を読み、事項について調べておくとともに、疑問に思うことをあらかじめ整理しておく。講義終了後は、講義ノートを見直して自分なりにまとめ直し理解を深めておくこと。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 中国文学の作者やジャンルについて、授業で取り上げるもの以外の作品を調べること。 | |
第1回 | ガイダンス 文章1 秦代・漢代の文章、および唐代・宋代の古文 『史記』・韓愈・柳宗元・欧陽脩・蘇軾 |
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第2回 | 文章2 六朝時代の四六駢儷文 対句・典故・平仄 |
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第3回 | 散文1 六朝時代の志怪小説・志人小説 『捜神記』・『世説新語』 |
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第4回 | 散文2 唐代伝奇および明代・清代の文言小説 「李娃伝」・「枕中記」・「杜子春伝」・「牡丹灯記」・『聊斎志異』 |
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第5回 | 韻文1 詩経・楚辞・漢賦・楽府 屈原・司馬相如 |
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第6回 | 詩1 漢魏六朝から初唐 古詩十九首・曹植・潘岳・謝霊運・陶淵明 |
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第7回 | 詩2 盛唐期 王維・孟浩然・王昌齢・李白・杜甫 |
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第8回 | 詩3 中唐・晩唐および宋代 韓愈・白居易・杜牧・李商隠・蘇軾・陸游 |
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第9回 | 韻文2 詞 李煜・柳永・蘇軾 |
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第10回 | 戯曲1 元曲・元雑劇 『竇娥冤』・『西廂記』 |
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第11回 | 戯曲2 明代・清代の戯曲 『琵琶記』・『浣紗記』・『牡丹亭還魂記』・『桃花扇』 |
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第12回 | 散文3 明代・清代の白話小説 『三国志演義』・『水滸伝』・『西遊記』・三言二拍・『紅楼夢』 |
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第13回 | 近現代1 中華民国期 魯迅・郭沫若・巴金 |
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第14回 | 近現代2 抗日戦争期・中華人民共和国期 張愛玲・趙樹理・莫言 |
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授業の運営方法 | 講義。教師の側からの解説は必要最低限におさえ、学生の発言や議論を中心に進める。 毎回、授業の最後にその日の内容についての小テストを行う。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 小テスト実施後、解説を行う。 レポートの返却を、ポータルを通して行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
授業参加 | 60% | 授業中の発言・各回の小テスト |
小論文・レポート | 40% | 期末レポート |
テキスト | ポータルを通じて配布する。 |
参考文献 | 松原朗・佐藤浩一・児島弘一郎『教養のための中国古典文学史』(研文出版、2009) 藤井省三・大木康『新しい中国文学史:近世から現代まで』(ミネルヴァ書房、1997) 藤井省三『中国語圏文学史』(東京大学出版会、2011) 『中国古典文学大系』平凡社 『新釈漢文大系』明治書院 『鑑賞中国の古典』角川書店 『中国詩文選』筑摩書房 『漢詩大系』集英社 『新修中国詩人選集』岩波書店『中国古典小説選』明治書院 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |