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科目名情報サービス演習A
担当者長谷川 幸代
開講期2025年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数1単位
授業の方法演習
授業形態対面(一部オンライン)
オンライン実施回
第3回/第5回/第8回/第11回
授業題目情報検索の基本概念、検索技法と提供方法を習得する。
授業の到達目標ネットワーク上や商用データベースから収集できる情報の特性と注意点について理解し、説明できる。商用・学術情報データベースを対象とした検索演習を通じて、必要な情報を効率的に検索・評価を行うための知識・スキルを身につけ、質問に対してデータベースを用いた回答ができる。併せて、図書館などの情報サービス機関がネットワーク上で情報発信する際に必要となる基礎知識と技術、留意すべき著作権等についても学び、各自の情報利活用能力の向上を目指す。
今年度の授業内容インターネットを利用した情報検索は非常に便利なもので、日常的に利用されている。しかし、web上の情報には、正確でないもの、発信元が不確かなものが含まれていたり、情報量が多すぎて情報要求に合致したものを探すことができないといった問題が生じる。この演習では、インターネット上の情報の性質や商用データベースの利便性を理解し、適切な情報収集を実践する。また、情報サービス機関が効果的に利用者に情報提供するスキルについても学んでいく。
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前にテキストを読み、情報検索の概要を把握しておくこと。あわせて、可能な限り参考文献に目を通すこと。 1回平均約45分
自習に関する一般的な指示事項テキストの関連項目を理解する。授業内の課題について、補足し完成度を高める。実際に検索を試みて、結果を応用する。
授業の特徴(アクティブラーニング)体験学習・調査学習/その他
第1回情報検索とは何か、情報検索の利便性と問題点
第2回情報検索システムの基本
第3回データベースシステムの基本
第4回Webとインターネット検索エンジンの概要と検索
第5回検索演習(1)学術情報の検索(基本編)
第6回検索演習(2) 学術論文の検索
第7回情報提供のための検索
第8回ウェブアーカイビング、検索結果の提供
第9回法令情報の検索、テーマに基づく情報源リスト
第10回出版情報と情報を取り巻く社会
第11回図書情報の提供(応用)
第12回出典を示す、高度な検索演習(特許情報)
第13回検索問題演習
第14回図書館サービスにおける情報サービスのまとめ(情報サービスの理論と検索の実践)
授業の運営方法講義およびインターネット、商用データベース、フリーデータベースを利用した演習
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法ポータルのQ&Aを利用して、質問回答を行う。授業内では、個別に演習内容に助言を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 60% 期末レポート
授業参加 40% 授業内課題の取り組みと提出で授業参加を評価する。
その他 0% なし
評価内容(評価方法、評価基準4) なし
テキスト 原田智子編著.『三訂 情報サービス演習』.樹村房、2021.(現代図書館情報学シリーズ7)ISBN978-4-88367-337-7 
参考文献 野口武悟,千錫烈 編著 齋藤泰則,松山巌,長谷川幸代,新藤透,水沼友宏著『Webで学ぶ 情報検索の演習と解説〈情報サービス演習〉』日外アソシエーツ、2023.
原田智子編著.吉井隆明、森美由紀著.情報科学技術協会監修 『検索スキルをみがく -検索技術者検定3級公式テキスト』樹村房、2018.
田村俊作編.『情報探索と情報利用』(図書館・情報学シリーズ2)勁草書房、2001.
猪谷千香著『その情報はどこから?-ネット時代の情報選別力-』(ちくまプリマ―新書)筑摩書房、2019.
小木曽健著『ネットで勝つ情報リテラシー -あの人はなぜ騙されないのか-』(ちくま新書)筑摩書房、2019.
塚田祐之著『その情報、本当ですか? -ネット時代のニュースの読み解き方-』(岩波ジュニア新書)岩波書店、2018.
関連ページ 授業内で紹介する。
その他、履修生への注意事項 【オンラインの方法】
・オンデマンド方式とする。資料または動画をポータルの「授業資料」より確認し、受講する。
・期日までに、ポータルから課題を提出して出席とみなす。
・オンライン時の質問などは、Q&Aまたは対面時に受け付ける。
・オンラインの際の補足などは、対面授業にて行う。

司書課程の学生は「情報サービス演習B」も習得すること。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】
カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】
カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】
実務経験の概要 情報システム・サービス分野の企業に従事(インストラクター)。医療系情報システムの運用、利用法のユーザサポート等。その後、国立図書館における非常勤勤務歴有り。
実務経験と授業科目との関連性 ユーザ対応の経験から、ニーズを考え適した情報の提供及びその方法の演習を行う。図書館でのサービスであることを念頭に演習を進める。実務的な視点と図書館情報学の理論的視点の双方から、アプローチする。