科目名 | 色彩象徴論 | |
担当者 | 田中 久美子 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 西洋文化圏における色彩の意味 | |
授業の達成目標 | ひとつの色でも、時代、宗教、政治的文脈によって異なった意味を持つことがあり、特定の色がTPOによってはタブーとなる場合もある。芸術の世界では、色彩が再現的にではなく象徴的に用いられるケースが多々見られる。西洋の中世から近代の芸術作品に目を向け、そこに見られる色とその意味を考察することで色彩のいろいろな役割を理解することができるようになる。色彩にこめられた意味を知り、芸術作品をより深く理解し、芸術作品を読む楽しみを知り、より深い部分から享受することができるようになる。 | |
今年度の授業内容 | はじめに色彩論の視点から、色彩の特徴、役割を理解したうえで、西洋中世から近代美術における色彩の役割や意味を、多様な角度から眺めてみる。取り上げるのは、紋章、宗教画など多様なジャンル、絵画ばかりか工芸品やステンドグラスなど多様な媒体におよび、また多様な時代の多様な地域の作品をテーマにとりあげる。色彩が造形作品や社会生活の中でどのような役割を演じているのかを考察し、多様な文化における色彩の受容のあり方を比較する。色彩について多角的な視野から眺めてみたい | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | ○色彩理論の視点からの最初の3回の授業については、毎回トーナルカラーを用いての課題を提出する予定。 ○講義では絵画など芸術作品を例として取り上げることが多いが、画家やそれが描かれた時代の美術一般については、美術全集を参照したり、美術書を読むことによって理解の基礎を固めておくことが望まれる。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 開催される展覧会を紹介するので、極力足を運び、情報収集すること。 | |
第1回 | 導入—多様な役割を演じる色彩 色彩論の観点から見た色I 色相 |
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第2回 | 色彩論の観点から見た色II 明度、彩度 | |
第3回 | 色彩論の観点から見た色III 色が及ぼす心理的作用 | |
第4回 | 美術における色彩とその意味 さまざまな色彩の象徴的意味 | |
第5回 | 美術における色彩とその意味 金や青、金属の色など | |
第6回 | 美術における色彩とその意味 ステンドグラス | |
第7回 | 美術における色彩とその意味 紋章 | |
第8回 | 美術における色彩とその意味 宗教画 | |
第9回 | 美術における色彩とその意味 宗教画 | |
第10回 | 美術における色彩とその意味 神話画 | |
第11回 | 美術における色彩とその意味 神話画 | |
第12回 | 欧米社会に受け継がれた色彩の意味I 印象派 | |
第13回 | 欧米社会に受け継がれた色彩の意味II 近現代の絵画 | |
第14回 | 欧米社会に受け継がれた色彩の意味III 近現代の絵画 | |
授業の運営方法 | 色彩論についてはトーナルカラーを用いて実践を行う。他は講義形式。プリント、パワーポイント、DVDなどを用いて、多くの事例を提示し、解説を行う。講義中に課題提出を求めることもある。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 授業内課題、小テストの実施後、講義において解説と講評を行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 50% | 試験もしくは最終レポートを課します。授業内容をどの程度理解しているかが評価のポイントです。 |
小論文・レポート | 30% | 不定期ですが、授業内容にかかわる課題やレポートを提出。授業内容の理解度が評価基準です。 |
授業参加 | 20% | 質疑応答、授業内課題などが評価の対象です。 |
テキスト | とくに使用しません。必要に応じてコピーを配布します。 |
参考文献 | その都度指示します。 |
その他、履修生への注意事項 | シラバスの内容は展覧会情報などを紹介することなどもあり、変更する場合もあります。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |