科目名 | コミュニケーション心理学 | |
担当者 | 阿部 洋子 | |
開講期 | 2023年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | コミュニケーション心理学 | |
授業の達成目標 | 人間は、絶海の孤島で一人暮らしをしていない限り、他者との関係性の中で生きている。良好な人間関係や信頼関係の形成に有効なコミュニケーションの方法について説明できる。傾聴するとは、察するとはどのようなことかなどについて説明できる。更にコミュニケーションの構成要素、プロセスについての学説や、説得と説得に対する抵抗や拒否が、なぜ生じるのか、マスメディアの及ぼす影響にはどのようなものがあるのか、非言語的コミュニケーションであるところ表情、しぐさ、まなざしなどについて説明できる。 | |
今年度の授業内容 | 人間は集団社会の中で生活している。集団社会の中では、お互いのコミュニケーションを上手に行うことが人間関係を円滑にし、相手との信頼関係を築くのに必須である。本授業では、言語的および非言語的コミュニケーションの方法、意思・情報の伝達に必要な要素などの基礎知識について講義する。これらにより、文化、習慣、相手の立場や状況、また年齢や性別によってコミュニケーションのあり方が異なること、相手の意見を聞く態度も重要であることを認識させ、コミュニケーション技術修得の一助としたい。またコミュニケーションの構成要素、プロセスについての学説や、説得と説得に対する抵抗や拒否が、なぜ生じるのか、マスメディアの及ぼす影響にはどのようなものがあるのか、非言語的コミュニケーションであるところ表情、しぐさ、まなざしなどについて講義する。 | |
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前にポータルに掲出する各回の講義資料を読み、疑問に思うことを予め整理しておく。講義終了後は、配付プリントや講義ノートを見直して、自分なりにまとめ直し理解を深めておくこと。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | コミュニケーションに関する研究は、情報処理、社会学、政治学などの領域でも研究されている。心理学だけでなく、幅広い視野をもって書籍にあたって欲しい。 | |
第1回 | オリエンテーション。コミュニケーションとは何か、コミュニケーションの意味、コミュニケーション・プロセスについて考える。コミュニケーションの構成要素である「送り手」「メッセージ」「チャネル」「受け手」のそれぞれの特徴について考える。 | |
第2回 | 文化とコミュニケーション(1):「言われたことだけやればよい」というコミュニケーション行動が起きるのは何故なのかについて考える。 | |
第3回 | 文化とコミュニケーション(2):異文化間コミュニケーションの難しさなどについて考える。 | |
第4回 | 文化とコミュニケーション(3):人間が言語を用いて、人間関係を構築発展させることができるようになるのは、いつ頃からなのかを考える。 | |
第5回 | 説得的コミュニケーション(1):人は何故、説得に応じるのか。人は、説得に対して抵抗するのは何故かを考える。 | |
第6回 | 説得的コミュニケーション(2):人が説得を拒否をするのか何故か、すんなり受け入れるのは何故かについて考える。 | |
第7回 | マスコミュニケーション(1):マス・メディアの及ぼす影響、流言飛語の発生機序について考える。集団討議の及ぼす影響について考える。 | |
第8回 | マスコミュニケーション(2):集団内コミュニケーションなどについて考える。 | |
第9回 | 非言語的コミュニケーション(1):言語以外のコミュニケーション・チャネルである「表情」などがどのような意味を持っているかについて学ぶ。 | |
第10回 | 非言語的コミュニケーション(2):言語以外のコミュニケーション・チャネルである「しぐさ」「まなざし」などがどのような意味を持っているかについて学ぶ。 | |
第11回 | 非言語的コミュニケーション(3):「表情の変化」に関するビデオの視聴する。 | |
第12回 | 自己意識、対人関係とコミュニケーション:人は他者との出会い、ふれあい、コミュニケーションを通して、自分自身を成長させることができることについて学ぶ。 | |
第13回 | アサーティブなコミュニケーション:非主張的コミュニケーション、攻撃的コミュニケーションの特徴を知り、「自分も他人もOK」というコミュニケーションについて学ぶ。 | |
授業の運営方法 | 講義形式で様々な理論を紹介するが、具体的な事例も合わせて提示する。それらを通して、コミュニケーションの持つ論理的側面と情緒的側面、情報操作・情報変容の問題など様々な問題を考えるきっかけを作りたいと考えている。遠隔授業の実施に関しての詳細は「その他、履修生への注意事項」を参照して下さい。 | |
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 毎回の授業で提出して貰うミニレポート(200字程度の感想と考察)はポータルで回収し、後日、その中から特徴的な見解を紹介致します。誤解があることが分かれば、それについての解説を行います。 定期試験に代わる期末レポートについてはポータルで回収し、後日、全体的な講評をポータルにて配信致します。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない。 |
小論文・レポート | 50% | 期末レポートをポータルから提出する(50点)。 |
授業参加 | 0% | 毎回提出して貰う感想・考察を提出して貰うことで、授業への参加を測定することが出来ると考える。 |
その他 | 50% | 授業中に毎回課す200字程度の感想・考察をポータルから提出する(50点)。 |
テキスト | 独自に作成した配付資料を用いる。市販のテキストは定めない。 |
参考文献 | ヘルス・コミュニケーション——これからの医療者の必須技術——信友浩一・萩原明人(訳) 1998年 九州大学出版会コミュニケーション心理学 深田博巳編著 1999年 北大路書房コミュニケーション最前線 2000年 宮原哲 松柏社 |
その他、履修生への注意事項 | 【出席の取り方】 対面授業で実施する場合は、スマートフォンで出席登録をして下さい。授業回ごとにポータルの「出席管理」のコード番号をポータルの「掲示登録」から事前に連絡致します。なお出席チェックは授業開始から30分までとし、それ以降は出席チェックが出来ないように設定致しますので御注意下さい。 遠隔授業で実施する場合は、授業回ごとの課題を授業実施当日23:59までに提出することをもって出席扱いと致します。 【授業の実施方法】 遠隔授業で実施する場合は、ポータルの「掲示登録」に掲出した資料とTeamsによるリアルタイム配信で行います。通信環境が悪く視聴が困難な場合を想定し、授業は録画し、出来るだけ早く配信するように致しますので各自で登録して下さい。初回授業開始までに履修生宛てにTeamsのコードをお伝え致します。配付資料は、通信環境の問題もあると思いますので、授業開始日以前に閲覧することが出来るように心掛けます。 【ビデオ視聴】 ビデオの視聴は「表情の変化」に関するものを予定しておりますが、遠隔授業で連続して90分間のビデオ視聴は難しいと思われます。そこで45分視聴―5分休憩ー45分視聴などを考えております。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |