科目名 | 芸術芸能実習(香道) | |
担当者 | 大畑 芳子 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 1単位 | |
授業の方法 | 実習 | |
授業題目 | 伝統文化「聞香」ー香をたき 香を聞くー | |
授業の達成目標 | 香は嗅ぐではなく「聞く」と表現する。日本独特の香の文化を学び、背景にある歴史、古典文学及び自然観、生活観なども考察する。 長い年月を経て熟成された香木の香りを聞き、悠久の時の流れに身を置き、その静のひとときの意義を体得する。 授業では基本の香木の香りの違いを認識し、組香の中での様々な組み合わせの香木の香りの違いを習得できるようにすると共に、 香をたく香元手前等を実習する。 香りの文化を異文化の人々にも紹介できるようになることが望ましい。 |
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今年度の授業内容 | 香は仏教と共に伝来し、平安時代には宗教的な使用のみならず、『源氏物語』に代表される公家の香、薫物の香りの文化が形成された。 鎌倉時代以降、武家の時代になると、香木そのものを重用し鑑賞する「香道」として整えられ、江戸時代には和歌や物語い因んだ「組香」 が多数つくられ、遊芸としても発展した。 授業では「組香」を中心に行い、香りを聞くだけでなく、香元手前、灰手前を実習する。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 予習、復習はない。 | 合計7.5時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 配布資料を読む、香道に関する文献を読む | |
第1回 | 香道の概要 香の聞き方 香炉の扱い方 | |
第2回 | 香木について 基本香木を聞く | |
第3回 | 組香について 香席作法 香道具について 座敷での基本的な心得 組香「桜香」 |
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第4回 | 組香「小草香」 灰手前 香元手前は順次個別指導 |
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第5回 | 組香「駒止香」 | |
第6回 | 文学の中の組香「源氏香」 薫物について | |
第7回 | 組香「三景香」 | |
第8回 | 組香「菖蒲香」 | |
第9回 | 組香「俳句香」 俳句をつくる | |
第10回 | 組香「蛍狩香」 | |
第11回 | 組香「四芸香」 | |
第12回 | 組香「星合香」 | |
第13回 | 組香「十ちゅう香」 | |
第14回 | まとめ | |
授業の運営方法 | はじめは香道全般についての講義、受講生は連中(客)としての心得、香席作法、香炉の灰の整え方、香元の基本的なお手前等を実習する。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 期末レポート提出は、ポータルQ&Aで行う |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
授業参加 | 60% | 組香参加 |
小論文・レポート | 5% | 期末レポート |
その他 | 35% | 授業態度等 |
テキスト | 必要に応じてプリントを配布する |
参考文献 | 「香道 歴史と文学」三條西公正著 淡交社 |
その他、履修生への注意事項 | 和室での正座ができるように、、ゆったりとした服装、香水や香りの強い化粧品を避け、過度な装身具は身につけないようにする。 白いソックス、ハンカチを用意する。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |
実務経験の概要 | 御家流香道師範 2001年~2005年 実践女子学園生涯学習センター「和の香を楽しむ」講師 2003年~ 麻布 香雅堂 霞水会指導 |
実務経験と授業科目との関連性 | 芸道に終わりはなく、本来は長い年月をかけて習得するものだが、短い期間の中で一部の代表的な組香、季節の組香を行う |