科目名 | 図書館概論 | |
担当者 | 水谷 長志 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 図書館の誕生とその発展−人はなぜ図書館を作り、使ってきたのか 今日と未来の図書館を考える | |
授業の達成目標 | 司書資格取得を目指す人だけではない受講者自身が、「人はなぜ図書館を作り、使ってきたのか」について思いをめぐらせ、自らの図書館体験をもとにその理由を解明し、自らの言葉をもって説明できるようになることを目的とする。なかでも司書資格取得を目指す人には、図書館と図書館学への導入科目として、図書館の社会的意義、サービス、図書館を図書館たらしめる構成要素と法および制度、現代に至る歴史と近未来への展望まで広く概観しながら今後の専門的諸科目の位置付けと関係を理解して、図解できるほどに把握することを目的とする。 | |
今年度の授業内容 | 文部科学省令で定められた科目内容に即して、図書館の今日的機能と社会的意義の理解を図り、図書館を図書館たらしめている諸要素について概要を把握するための基礎的事項を理解して、確認する。受講者がこれまで体験してこなかった、特に専門図書館等についても知見を及ばせ、図書館世界の多様さ、全体性を知るためのイントロダクションとして本科目を位置付ける。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前にポータルの「授業資料」にアップロードしているPPTスライド、および必要に応じて追加する参考資料を必ず自己PC等の記憶媒体にダウンロードし、スライドについては記載内容を閲読し、参考資料は資料題目及び筆者・掲載媒体・刊行年について把握しておくこと。授業終了後は、それらを再利用可能できるようファイリングを細心につとめること。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 自らの読書、学習体験からこれまでどのように図書と図書館との関係を持ってきたかを振り返り、本講義を踏まえ、自らが望む理想の図書館のイメージを構築してみて欲しい。可能な限り多くの図書館への訪問を受講の前提とする。 | |
第1回 | イントロダクション−読書と図書館の遭遇的体験を共有する | |
第2回 | 図書館とは[1]−なにがあって図書館? その定義と構成要素 | |
第3回 | 図書館とは[2]−なにをもって図書館? その機能とサービス | |
第4回 | 図書館とは[3]−図書館が社会的存在でありえる理由 | |
第5回 | 図書館とは[4]−図書館が社会的な貢献をなしること | |
第6回 | 図書館とは[5]−市民が図書館へ貢献をなしえること | |
第7回 | 今日の図書館の歴史[1]−始まりから前近代まで | |
第8回 | 今日の図書館の歴史[2]−近代から現代まで | |
第9回 | 図書館の館種と職能的組織・団体 | |
第10回 | 図書館の館種[1]−公共図書館 | |
第11回 | 図書館の館種[2]−大学・学術図書館 | |
第12回 | 図書館の館種[3]−専門図書館 | |
第13回 | 図書館と図書館資料と図書館人を、支える情報テクノロジー | |
第14回 | 図書館の国際協力 |
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授業の運営方法 | 参考文献の筆頭に挙げた文献をベースにしながら、配布資料とPowerPointのスライドを素材に解説し、イメージの視覚認識から内容の理解を促すことにつとめる。 なお、各種Webサイトへの参照・検索およびGoogle-Formsの作業を行う予定なので、各人私有のノートPCの持参を必須とします。 ほかは、下記の「その他、受講生への注意事項」をよく読んでおくように。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | ほぼ毎時の講義において出題されるRP程度のミニマムな課題(Google-Formsを用いる予定)およびレポート類の回収後、特徴的な意見、質問あるいは看過しがたい誤解誤謬のある場合は、時々の必要に応じて解説を行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施せず、代替にメインレポート(1~2種)を課す【重要】この提出をもって単位認定の前提とする |
小論文・レポート | 80% | ミニ課題:レポート未満かつRP以上となるミニ課題を学期中に複数回課し学習の到達度の指標とする |
授業参加 | 20% | 対面・遠隔の両講義においてRP程度の簡易な作業を毎回課す【重要】この提出をもって授業参加とする |
その他 | 0% | ※下記の「その他、履修生への注意事項」をあらためて確認のこと。 |
テキスト | テキストは採用指定しませんが、参考文献の筆頭に挙げた文献に概ね準拠します。 ※主たる授業資料は講義でプロジェクトするPPTのスライドとなり、基本、このスライおよびその他の資料をPortalからPDFにて配布します。紙でのプリントアウトの配布はいたしません。必要と思う場合は、各人で自前のプリントを用意してください。 |
参考文献 | 図書館の基礎と展望(ベーシック司書講座・図書館の基礎と展望1)/二村健/学文社/2011年/1,800円+税/ISBN978-4-7620-2191-6 図書館概論(現代図書館情報学シリーズ1)/高山正也・岸田和明/樹村房/2011年/2,000円+税 図書館概説 現代の図書館[オンデマンド版]/藤野幸雄/勉誠社/2018年/[原本]1,800円+税 図書館 この素晴らしき世界/藤野幸雄/勉誠出版/2008年/2,000円+税 図書館情報学を学ぶ人のために/逸村裕他/世界思想社/2017年/2,400円+税 |
その他、履修生への注意事項 | ・教室での対面授業。 ・この科目の設置目的から、1年次に履修することが望ましい。講師の講義への集中力を著しく低下させることがあるため、講義においては私語は深く慎むように。 ・出欠確認は、原則、Google-Formsを用いての作業の提出をもって行う予定。「成績評価の方法」とあわせて特によく確認して講義に臨んで下さい。 ・初回講義において、受講に関する必須情報を共有しますので、特に初回講義への出席をマストであると認識してください。 ・対面講義においては、各種Webサイトへの参照・検索およびGoogle-Formsの作業を行う予定なので、各人私有のノートPCの持参を必須とします。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |
実務経験の概要 | 専門図書館員:東京国立近代美術館アートライブラリ |
実務経験と授業科目との関連性 | 図書館、特に主題専門図書館員(アートライブラリアン)としての経験知を踏まえた講義を通して、広く図書館の今日的課題について習得する。 |