科目名 | 装いの心理学 | |
担当者 | 久野 梨沙 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 個人として、また集団や社会としての「装い」を心理学的に探究する | |
授業の達成目標 | 私たちが毎日必ず行う着装行動について、その要因を個人的なものから集団的・社会的なものまで網羅的に取り上げ、心理学的に学んでいきます。装うということが人間にとってどのような意味や機能を持っているのかを理解し、個人における装いの働きと、集団・社会における装いの働きを説明できるようになります。さらに、装いを活用した心のケアについても理解し、装いの可能性について自分の言葉で語れるようになります。 | |
今年度の授業内容 | 「装い」とはどういう行動なのでしょうか? また、私の「装い」と、あの人の「装い」はどのように違うのでしょうか? この講義では、装いの種類や機能から始まり、人々がどうして装うのか、性格や認知特性との関係、印象管理、外見との調和、社会規範、流行の影響、おしゃれに関する悩みへの対処法まで、幅広いテーマについて問いかけるとともに解説していきます。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 予習:各回の授業で扱うテーマについて、あらかじめ示す参考文献から予習すること。また、関連する新聞記事や文献などを探し、目を通しておくこと。 復習:各回の授業内容について、自分なりに考えを深めていくこと。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 日頃から自分の着装行動に意識を向けること。周囲の人と装いについて会話をすること。装いに関する情報やニュースに接する時間を持ち、自分の考えを深めること。 | |
第1回 | オリエンテーション:授業の目的や概要、授業の進め方、評価方法、注意事項について | |
第2回 | 装いとは 〜装いの種類と機能 | |
第3回 | なんのために、装うのか 〜装いと欲求 | |
第4回 | 私らしい装いとは 〜装いとアイデンティティ | |
第5回 | おしゃれで気分が変わる理由 〜装いと感覚・感情 | |
第6回 | おしゃれで目立ちたい人、溶け込みたい人 〜装いと性格 | |
第7回 | 装いが得意な人とそうでない人は何が違うのか 〜装いと認知特性 | |
第8回 | なぜ装いで印象が変わるのか 〜装いによる印象管理 | |
第9回 | 「似合う」とは 〜装いと外見の調和 | |
第10回 | 「量産型ファッション」はなぜ生まれるのか 〜装いと集団行動 | |
第11回 | 装いのルール・マナーとは 〜装いと社会的規範 | |
第12回 | そのスタイルが古臭く見えるようになるのはなぜ? 〜装いと流行 | |
第13回 | おしゃれの悩みと向き合う方法 〜カウンセリング的アプローチを装いに応用する | |
第14回 | 振り返り・総合テスト:これまで学んだことをふりかえり、自分なりの装いについての考えをまとめる | |
授業の運営方法 | 講義とワーク(ワークシートや心理テスト等)を組み合わせて行う。 授業の進行状況によっては、各回の内容に変更が生じる場合もある。 2-13回目は、授業の最後にリアクションペーパーを提出してもらう。提出方法などについては、「その他、履修生への注意事項」も参照のこと。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | ワークや前の講義で提出されたリアクションペーパーに対し、特徴的見解や誤解に関し授業内でフィードバックを行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 定期試験は実施しない |
小論文・レポート | 0% | |
授業参加 | 60% | リアクションペーパーの提出とワークでの参加意欲で評価 |
その他 | 40% | 最終回の総合テストで評価 |
テキスト | テキストは使用せず、適宜授業資料を配付する。 |
参考文献 | 装いの心理と行動 被服心理学へのいざない/小林 茂雄(編著), 藤田 雅夫(編著), 内田 直子(著), 孫 珠煕(著), 内藤 章江(著)/アイ・ケイコーポレーション/2017/ISBN-13 : 978-4874923481 被服と身体装飾の社会心理学 上巻: 装いのこころを科学する/S.B. カイザー (著), Susan B. Kaiser (原名), 神山 進 (翻訳), 高木 修 (翻訳), 被服心理学研究会 (翻訳) /北大路書房/1994/ISBN-13 : 978-4762820052 被服と身体装飾の社会心理学 下巻: 装いのこころを科学する/S.B. カイザー (著), Susan B. Kaiser (原名), 神山 進 (翻訳), 高木 修 (翻訳), 被服心理学研究会 (翻訳) /北大路書房/1994/ISBN-13 : 978-4762820229 被服と化粧の社会心理学: 人はなぜ装うのか/大坊 郁夫 (著), 神山 進 (著), 高木 修 (監修)/北大路書房/1996/ISBN-13 : 978-4762820588 最高にしっくり似合う服選び-顔パーツ診断 体型診断 色(パーソナルカラー診断)x私らしさ(服装心理)/久野梨沙 (著)/学研プラス/2020/ISBN-13 : 978-4058012390 |
関連ページ | 一般社団法人日本服装心理学協会 https://www.clothing-psych.or.jp/ |
その他、履修生への注意事項 | 毎回の授業でポータルのアンケートや課題提出機能を用いる。 ポータルでの課題提出をもって出席とするため、スマートフォンもしくはパソコンを講義に持参すること。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |