科目名 | 芸術論 | |
担当者 | 吉澤 京子 | |
開講期 | 2025年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業形態 | 対面(全回対面) | |
オンライン実施回 | — | |
全回対面 | ||
授業題目 | 西洋芸術への招待ー作品の見方、楽しみ方ー | |
授業の到達目標 | 芸術作品を理解するうえで有用な、作品が生まれた場所と時代背景を説明できるようになる。 芸術作品のジャンルを理解し、作品の意味を説明することができるようになる。 ルネサンス時代およびバロック・ロココ時代の代表的な芸術家について、それぞれの特徴を述べることができる。 複数の作品を比較することにより、時代様式の特徴を論述できるようになる。 画中の人物が身につけている衣服・装飾品、身振り等から、その人物の立場や生活のありようの推論ができるようになる。 |
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今年度の授業内容 | 前半ではルネサンス時代に焦点を当て、まず時代背景を解説する。ヨーロッパ域内での産業や交易の状況と芸術活動との関連を理解したうえで、イタリアのフィレンツェ派およびヴェネツィア派、フランドル地方の芸術をとりあげ、代表的な作品を詳しく解説する。後半ではバロック時代からロココ、新古典主義のはじまりまでを扱う。バロック時代については、描かれた題材別に静物画・風景画・風俗画の各ジャンルについて、意味はもとより、芸術家の個性がどのように発揮されているかについて理解をうながす。 |
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準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前に教科書の関連箇所を読み、内容を理解しておくこと。講義終了後は配布プリントや講義ノートを見直して、新しく知ったことがらの要点や疑問点を書き出して、専門用語を調べることで、理解を深めること。 | 1回平均約190分 |
自習に関する一般的な指示事項 | 講義の中で、芸術作品がうまれた時代背景や場所(国、都市、地域)の言及がしばしばありますが、世界史や地理の初歩的な解説をじゅうぶんに行うゆとりは授業時間内にはありませんので、わからない用語や地名等があった場合は、自習により調べて基礎知識を広げるよう努力してください |
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授業の特徴(アクティブラーニング) | リアクションペーパー/ミニテスト/レポート | |
第1回 | 導入。絵画作品を見ながら、予備知識なしに自分の言葉で記述を行います。次回授業で要点について解説します。 |
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第2回 | 14~15世紀のヨーロッパ世界の概観。芸術が顕著に発展したイタリアおよびフランドル地方について解説します。 |
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第3回 | イタリア・ルネサンス美術1.中世末期~15世紀前半の主としてトスカーナ諸都市の芸術(フィレンツェ・シエナ )を紹介します。 | |
第4回 | イタリア・ルネサンス美術2.フィレンツェに焦点を当て、15世紀後半~三巨匠の絵画と彫刻の傑作を紹介します。 | |
第5回 | イタリア・ルネサンス美術3.ミケランジェロについて、映像「神の手」を通してその超絶技巧と、秘められた苦悩を理解します。 |
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第6回 | イタリア・ルネサンス美術4.ヴェネツィア絵画の黄金時代(15世紀後半~16世紀)を取り上げて、代表的作品を鑑賞します。 | |
第7回 | イタリアの伝統工芸を取り上げます。生産地紹介とともに、絵画にえがかれたテキスタイル、ジュエリー、ガラス製品を解説します。 | |
第8回 | 確認小テストを行います。2-3週間後に答案を返却して結果を知らせるとともに、補足説明も行います。 |
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第9回 | バロック美術1.17世紀イタリアについて、時代背景を解説するとともに、彫刻家・建築家として活躍したベルニーニを紹介します。 |
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第10回 | バロック美術2.カラヴァッジョをとりあげます。広範囲に大きな影響を与えることになった彼の芸術の特徴を詳細に観察します。 |
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第11回 | バロック美術3.オランダで活躍したレンブラント、フェルメール、ハルスらの作品とその特徴を社会背景にも目を向けて解説します。 |
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第12回 | バロック美術4.巨匠ルーベンスの芸術および、フランスの17世紀の画家たちを取り上げて作品の魅力を紹介します。 | |
第13回 | ロココから新古典主義へ 18世紀から19世紀初頭までのフランス絵画の代表例をあげ、ファッション等にも目を向けて時代の雰囲気を理解します。 |
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第14回 | 全体のまとめ ルネサンス時代に生まれた芸術様式が19世紀に至るまでにどのように変貌していったかについて、考察します。 |
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授業の運営方法 | 講義形式で授業を進める。スライドやDVDによって作品を提示し、芸術作品の見方や背景についてわかりやすく説明する。前半のルネサンス時代については、テキストに掲載された図版を活用する。後半部分については、随時、プリントを配布する。到達目標の理解度をはかるために小テストを実施するとともに、リアクションペーパーを課題として行う。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 提出された課題についての全体的な講評や優れた事例については、次回または2週後の授業で口頭で伝達する。また、提出物の記述で授業内容が誤解されているような事例については、正しい理解のために補足説明を行う予定。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 50% | 期末レポートを実施する |
授業参加 | 50% | 小テスト参加、授業中の課題提出率 |
テキスト | 『世界でいちばん素敵なルネサンスの教室』監修:祝田秀全、三才ブックス、2022年、1500円+税、ISBN978-4-86673-298-5 遅くとも2回目の授業には持参すること。 |
参考文献 | 『西洋美術館』 小学館、1999年 、15000円+税、ISBN4-09-699705-6 『ルネサンス美術館』小学館、2008年、10000円+税、ISBN978-4-09-699708-6 『カラー版西洋美術史』美術出版社、1990年初版、1900円+税、ISBN4-568-40030-9関連ページ |
その他、履修生への注意事項 | 期末レポート提出は、クラスプロファイルの「課題提出」を用いて行う。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |