科目名 | 芸術論 | |
担当者 | 吉澤 京子 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 西洋芸術への招待—作品の見方、楽しみ方— | |
授業の達成目標 | 芸術を見ること・鑑賞することの面白さと専門知識を学び、次のようなスキルを身に着けることがこの授業の達成目標である。 1.芸術作品のジャンルを理解し、ジャンル別の特徴は何か、説明することができる。 2. ルネサンス芸術の生まれた時代背景、社会的背景を、簡潔に説明することができる。 3.ルネサンス時代およびバロック・ロココ時代の代表的な芸術家を挙げ、その特徴を述べることができる。 4.複数の作品を比較することによって、特定の芸術家とその作品の特徴を述べることができる。 5.画中の人物が身につけている衣服・装飾品、身振り等から、その人物の立場や生活のありようを想像することができる。 |
|
今年度の授業内容 | まずはじめに、ルネサンス時代に焦点を当て、どのような時代だったのか、グローバルな視点からの理解につとめます。 とりわけ、ヨーロッパ域内での交易のありようと芸術の関連を知り、時代の流れとともに何がどう変わっていくか, という視点の概略について理解をうながします。 次に、ルネサンス時代の代表的な芸術家の作品(イタリアではフィレンツェ派およびヴェネツィア派、さらにフランドルやドイツなどのアルプス以北の芸術家の作品を中心に置きます)をじっくりと鑑賞します。 昨年度は15世紀フランドル絵画に触れるゆとりがありませんでしたが、今年度はスケジュールのはじめのほうでとりあげる予定です。 また、絵の中の人物が身に着けている服装から、作品が制作された時代のファッションや人々の生活に思いをめぐらせます。 次に、バロックおよびロココ時代(17、18世紀)の絵にえがかれた題材別に静物画・風景画・風俗画の各ジャンルについて理解し、自分はどのようなジャンルが好きかを考えます。この時代の絵画についてもまた、描かれた人物像が身につけているファッションやジュエリーに注目して、当時の習慣などの理解につとめます。 |
|
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | (予習)講義の後半で、次回の授業内容に関連して、テキストや参考文献の読むべき箇所を指示するので、予習を行ったうえで授業に臨むこと。 (復習)講義修了後には、授業資料やノートを見直し、その回の概要をまとめ、新しく知ったこと、興味をもったことの定着に努めてほしい。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 講義の中で、芸術作品がうまれた時代背景や場所(国、都市、地域)について述べることがしばしばありますが、世界史や地理の初歩的な解説をじゅうぶんに行うゆとりは授業時間内にはありませんので、わからない歴史用語や地理等があった場合は、自習により調べて基礎知識を広げるよう努力してください | |
第1回 | 導入。絵の中に何が見えますか?ルネサンス美術との出会い | |
第2回 | 初期フランドル絵画の魅力 | |
第3回 | イタリアのルネサンス美術(1)中世末期〜15世紀前半 | |
第4回 | イタリアのルネサンス美術(2)15世紀後半〜3巨匠 | |
第5回 | イタリアのルネサンス美術(3)ミケランジェロ「神の手」 | |
第6回 | イタリアのルネサンス美術(4)ヴェネツィア派 | |
第7回 | イタリアの伝統工芸(ジュエリー、ガラス、染織) | |
第8回 | 確認小テスト、次回以降の授業内容の予告 | |
第9回 | バロック美術(1)イタリア | |
第10回 | バロック美術《2》フランドル、フランス | |
第11回 | バロック美術(3)オランダ |
|
第12回 | ロココ美術 フランスを中心とする |
|
第13回 | ロココから新古典主義へ。19世紀初頭のフランス美術。 | |
第14回 | 全体のまとめ 中世~近世~近代への総括的理解 | |
授業の運営方法 | 講義形式で授業を進める。スライドやDVDによって作品を提示し、芸術作品の見方についてわかりやすく説明する。授業の前半・ルネサンス時代についての講義で取り上げる主な作品については、テキスト『世界でいちばん素敵なルネサンスの教室』に掲載された画像を活用する。 授業中に、授業でとりあげた事項を確認する小テストを実施する(毎回実施するわけではない)。また、予習内容について発言を求める。 期末レポートについては、受講生が執筆のさいのポイントを理解できるように、授業で説明を行う予定。 |
|
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 提出された課題についての全体的な講評や特徴的な見解の紹介は、数回を経た授業中に口頭で行う。また、授業内容が誤って理解されているケースが多数見られた場合は、時間をおかずに授業中に補足説明を行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 定期試験は行わない |
小論文・レポート | 50% | 期末レポート。授業の達成目標に照らして、評価を行う。 |
授業参加 | 50% | 確認小テストの成績、授業中に行う課題の提出率 |
テキスト | 『世界でいちばん素敵なルネサンスの教室』監修:祝田秀全、三才ブックス、2022年、1500円+税、ISBN978-4-86673-298-5 遅くとも2回目の授業には持参すること。 |
参考文献 | 『西洋美術館』 小学館、1999年 、15000円+税、ISBN4-09-699705-6 『ルネサンス美術館』小学館、2008年、10000円+税、ISBN978-4-09-699708-6 『カラー版西洋美術史』美術出版社、1990年初版、1900円+税、ISBN4-568-40030-9 |
その他、履修生への注意事項 | 期末レポート提出は、クラスプロファイルの「課題提出機能」を用いて行う。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |