科目名 | 言語学概論 | |
担当者 | 阿部 一哉 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | ことばについて考える | |
授業の達成目標 | ことばについての基本的な知識・考え方を「言語学」という学問的枠組みを通して身につけることを目標とします。 | |
今年度の授業内容 | 「言語学」と聞いても今ひとつなんだかよく分からない、という方がほとんどだと思います。そこで、この授業では、まず「言語学」とはいったいどのような学問なのかについて考えることから始めます。 次に、私たちの身近なことばがどのようなものなのか、時間をかけてじっくり見ていきます。その際、日本語や英語、場合によってその他の世界の言語を事例として取り上げながら、多彩なことばの世界をできるだけ紹介できたらいいなと思います。 言語学の基本的な知識や考え方を紹介した後は、日本の方言や、コンピューターと言語学の関係などについて見ていきます。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | <予習・復習> 毎回授業の最後に、次回の授業までに読んでおいてもらいたいテキストを指定します。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 参考文献をどんどん読んでいってください。 | |
第1回 | <言語学とは> 言語学は人間の言語を研究する学問であることを見ていきます。 |
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第2回 | <言語とは> 言語は記号の体系、という呪文のような定義について考えます。 |
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第3回 | <音声学> 言語の基本は音声です。音声について考えていきます。 |
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第4回 | <音韻論> 音声を文字で表す場合、英語はアルファベットを使って、日本語は50音表を使いますね。言語ごとに音の整理の仕方が違うことを見ていきましょう。 |
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第5回 | <形態論> 語の形と文法や意味の関係について見ていきます。 |
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第6回 | <統語論> 文の作り方と文法や意味の関係について見ていきます。 |
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第7回 | <意味論> 語と文の意味について見ていきます。 |
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第8回 | <語用論> コミュニケーションという枠組みの中で人がことばをどう用いているのかについて見ていきます。 |
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第9回 | <言語変化> 言語は変化していきます。言語の変化について見ていきます。 |
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第10回 | <世界の言語> 日本語と英語は異なる言語です。世界の言語の分け方と様々な言語について見ていきます。 |
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第11回 | <方言> 人は地域と社会場面に応じて言葉を使い分けています。この使い分けられた一つ一つの「言い方」を方言と呼びます。方言についてじっくり考えます。 |
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第12回 | <言語とコンピューター> コンピューターの使用によって、言語研究のあり方が飛躍的に発展しました。今回は、コーパスやコロケーションといった、コンピューターを用いた言語研究で頻繁に取り上げられる概念などを紹介しながら、具体的な研究手法について見ていきます。 |
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第13回 | <ことばの教え方・学び方> 英語の授業を中高6年間学んだ方にとって馴染みが深い言語教育ですが、言語学も密接な関わりがあります。今回は、そんな言語教育と言語学の関係について見ていきます。 |
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第14回 | <言語について自分で考えてみる、ということ> この講義では、最後に言語について自由にレポートを書いてもらいますが、その際参考になるような、既存の言語研究を紹介します。また、自分でテーマを見つけるのが難しい方の為に、いくつかレポートで取り上げると良いと思われる、テーマを紹介します。 |
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授業の運営方法 | 最初の20分ぐらいは、授業のウォーミングアップとして、出席を兼ねて簡単な質問に答えてもらい、その回答を紹介する時間にあてます。 次の30分ぐらいで、その日のテーマに即してパワーポイントのスライドを中心的に利用しながら講義します。 次の10分ぐらいで、息抜きで色んな言語の歌や映像を紹介します。 次の20分ぐらいで、その日のテーマのまとめの話をします。 最後の10分で授業内レポートを作成し、提出してもらいます。 授業目標の達成度は、期末レポートで考査します。成績の割合については、下欄を見てください。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | ウォーミングアップは、ポータルの自動採点を用います、また、授業前に入力されていた自由回答を授業中に紹介します。 授業内レポートはなるべく次週までに目を通して、コメントをつけてお返しします。 期末レポートもコメントをつけてお返しします。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | なし |
小論文・レポート | 0% | ただし「その他」の欄を必ず参照してください。 |
授業参加 | 50% | |
その他 | 50% |
テキスト | プリントやPDFで配布します。 |
参考文献 | 『はじめての言語学』講談社現代新書.黒田龍之介著.ISBN-10: 4061497014 税込864円 『はじめての構造主義』講談社現代新書.橋爪大三郎著.ISBN-10 : 4061488988 税込946円 『はじめての言語ゲーム』講談社現代新書.橋爪大三郎著.ISBN-10 : 4062880040 税込946円 『言語の興亡』新潮新書.R.M.W. ディクソン (著), 大角 翠 (翻訳).ISBN-10 : 4004307376 絶版みたいです。Amazonで古本をお買い求めください。 『新日本言語地図: 分布図で見渡す方言の世界』大西 拓一郎 (編集).ISBN-10 : 425451051 6600円 |
関連ページ | このページ、世界の文字が紹介してあって面白いですよ。こんなトピックも授業で取り上げられたらなと思います。 http://www.chikyukotobamura.org/muse/writing_systems.html |
その他、履修生への注意事項 | よく分からない学問分野なのでとっつきにくいと思われそうですが、入門授業ですから、お試し感覚で気楽に受講してみてください。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |