科目名 | 英語実用文法 | |
担当者 | 秋本 隆之 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 高校までに学習してきた英語は「覚える」ことが中心となってきましたが、「なぜそうなるの?」と疑問に思ったことはありませんか。例えば、いわゆるto不定詞は前置詞のtoとは違って、後ろに動詞の原形をとりますが、これはなぜなのでしょうか?また、英語の疑問文は日本語と異なり、助動詞を先頭に持ってきたり(Can you play the piano?)、whatのような語を先頭に持ってきたりします(What can you play?)。なぜこのように先頭に持ってくる必要があるのでしょうか。この授業では、これまで単に「覚えて」きた文法を、科学的な視点で捉え直し、抽象化することで、英語の文を生み出す「仕組み」を理解することを目指します。 | |
授業の達成目標 | 本授業では以下を達成目標とします。 (i) 高校までに習った学校文法に「疑問」をもつ。 (ii) 文の基本的構造を理解し、様々な文の構造を「記述・説明」することができる。 (iii) 高校までに習った学校文法とは異なる文法を知ることにより、英文法に対して新たな知見を開き、独自の「考察」を踏まえて「論述」できるようになる。 |
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今年度の授業内容 | 本授業では、まず第1回で、我々の持っている言語知識がどこから来るかについて外観し、英文法を科学的に分析・理解するための文法理論を導入します。第2回〜第6回では、「文」を構成する各語がどのようにまとまっているかを理解し、前置詞や副詞による修飾などを扱います。第7回〜第11回では、分析を文全体のレベルに拡大し、基本文、that節を用いた文、疑問文、関係節といった内容を扱います。最後に第12回〜第14回では、to不定詞を使った文、受け身文、そしていわゆる第4文型を含んだ文を扱います。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 本授業では、毎回の授業内容を理解しないと次の授業が理解できません。授業後の復習では、どんな新しいことが導入されたのかを確認しましょう(必要時間1時間)。 また、毎回の授業内で提示する宿題は授業の理解の指標となるので、問題が解けるように復習で理解を深めましょう。 予習としては、扱う単元についての基礎的な文法事項を高校までの文法書を使って復習しておきましょう(必要時間1時間) |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 毎回の授業内で提示する宿題は授業の理解の指標となるので、問題が解けるように復習で理解を深めることはもちろんですが、ただ問題を解くだけでなく、自分の言葉で説明できるようにしましょう。 また、宿題で提示された文以外にも自分で文を作ってみてそれについて考察するのも理解を深める練習になります。 |
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第1回 | オリエンテーション 言語知識はどこから来るの? |
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第2回 | 「句」とは何か | |
第3回 | 文の構造はどのように分析できる?:樹形図の導入 | |
第4回 | 修飾とは何か:動詞修飾と名詞修飾 | |
第5回 | 代名詞のoneと二股の樹形図 | |
第6回 | 補部と付加部 | |
第7回 | 基本文(単文)の中核部 | |
第8回 | 拡大文(複文)の中核部 | |
第9回 | 疑問文の構造 | |
第10回 | 移動に関わる制約と関係節 | |
第11回 | want to の文 | |
第12回 | 二種類のto不定詞 | |
第13回 | 受身文 | |
第14回 | SVOO と tell + 人 + to + do | |
授業の運営方法 | 授業形態は教員による講義を基本としますが、授業内で練習問題を行い、質疑応答も随時行います。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | ポータル上で行います。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 70% | 期末レポート |
授業参加 | 30% | 毎回の課題提出 |
テキスト | 教員による資料配布 |
参考文献 | Radford, A. (1997) Syntax: A minimalist introduction. Cambridge University Press. |
その他、履修生への注意事項 | 毎回の授業が常にそれまでの理解を前提にしているので、欠席はなるべく避けること。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】 カリキュラムマップ【文学部 コミュニケーション文化学科】 |