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科目名総合科目(生活と環境)
担当者関谷 麻美、深町 浩祥
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目衣服文化と環境
授業の達成目標私たちが日頃直面するさまざまな問題事象は、一つの問題に対して多種多様な要因が複雑かつ有機的に絡んでおり、極めて多面的な構造を呈したものがほとんどである。
 このようなことは学問の研究においても同様で、一つの問題提起に対して、複数の学問分野の視点からアプローチすることによって初めて解決可能となる場合が多い。
  この総合科目では、専攻分野の異なる複数の担当者で一つのテーマを扱う。一つのテーマについて、それが多面的な構造であることを理解するとともに、その本質はいったい何なのか、総合的視野に立って分析・解決するとはどういうことか、どのような複数のアプローチが可能か、などということについて具体的に事例を挙げながら授業を進め、総合的な視野で考える力を身につけ、多面的に説明できることを目的とする。
 1年次におけるプロゼミは学問研究への導入として、この総合科目は総合的・多面的な視野からものの本質を捉えるための具体的な学問研究の方法として、それぞれ位置付けられており、互いが有機的に機能するように配置されている。
今年度の授業内容本講義は、ファッションビジネスと環境の問題にフォーカスして、過去から未来へ受け継ぐことがファッション文化となり、環境と衣服文化が融合して持続可能な、新しい視点が得られることに着目する。講義は、企業が行っている社会貢献や文化貢献の必要性や、企業が行なっている持続可能な取り組みの実例に即して解説する。また、現代ファッションにも応用されている日本の伝統技法が様々な新しい展開を見せていることを再確認し、持続可能な服地製作の技術革新についても考察する。ディスカッションすることで理解を深めるため、グループワーク等を実施する場合がある。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前に掲出された講義資料を読み、疑問に思うことを予め整理しておく。講義終了後は、配布プリントや講義ノートを見直して理解を深めておくこと。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項ファッション関連の環境保護に関するニュースや関連事項に注目し資料を収集すること。そして、授業中に告知するアートスペースの展覧会等に足を運ぶようにすること。
第1回イントロダクション
第2回SDGs、サスティナブル等の言葉の定義と概要
第3回ラグジュアリーブランドの環境への取り組み( Kering S.A. )①
第4回ラグジュアリーブランドの環境への取り組み( Kering S.A. )②
第5回ラグジュアリーブランドの環境への取り組み(LVMH)
第6回ラグジュアリーブランドの環境への取り組み(Pradaほか)
第7回ラグジュアリーブランドの環境への取り組み(Hermesほか)
第8回ラグジュアリーブランドの環境への取り組み(その他)
第9回ラグジュアリージュエラー&ウォッチメーカーの環境への取り組み①
第10回ラグジュアリージュエラー&ウォッチメーカーの環境への取り組み②
第11回ゲストスピーカーによる講義(予定)
第12回純正サスティナブルブランドの出現と取り組み
第13回ファストファッションブランドの取り組み
第14回まとめ
授業の運営方法基本的に講義形式で授業を行う。具体的な内容は「その他、履修生への注意事項」を参照のこと。



課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法レポートやリアクションペーパーに基づいて、翌回授業で注目すべき見解の紹介や典型的な誤解の修正等についての解説を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 45% 期末小論文・特別講義のレポート
授業参加 30% 積極的な授業態度(集中・発言・質問など)・課題の提出・発表・ その他
その他 25% 中間テストもしくは小論文・小課題。
テキスト 適宜指示する。
参考文献 ケイト・フレッシャー&リンダ・グロス『循環するファッション』文化出版局/2014年
田中めぐみ『グリーンファッション入門』繊研新聞社/2009年 
仲村和代、藤田さつき『大量廃棄社会 アパレルとコンビニの2号な真実』光文社新書/2019年 
中石知良`サーキュラー・エコノミー  企業がやるべきSDGs実践の書』ポプラ新書/2020年
関連ページ 適宜指示する。
その他、履修生への注意事項 運営方法:講義形式を基本とする。
出席管理:ポータルの出席管理を利用する。
授業運営:状況により内容に変更が生じる場合がある。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【全学共通科目】